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“本気の押井守”始動。常に未来にぶっ飛ぶ才能が、次に提示するものとは。

“本気の押井守”始動。
常に未来にぶっ飛ぶ才能が、次に提示するものとは。

押井守監督の劇場用最新作『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』がついに公開される。
テレビアニメの演出家からスタートし、世界的クリエイターの地位を勝ち取った希有な才能が、次に提示するものとは!?

今さら聞けない押井守

テレビアニメで培った演出テクニック
東京学芸大学卒業後、'77年にタツノコプロダクションに入社し、鳥海永行の下、野球アニメ『一発貫太くん』でアニメ演出家としてキャリアをスタートさせた押井守。タイムボカンシリーズとして伝説を残した『ヤッターマン』『ゼンダマン』でも長く演出を担当。'80年にスタジオぴえろに移籍してからも、レギュラー演出家としてテレビアニメ『ニルスの不思議な旅』、高橋留美子の傑作マンガ『うる星やつら』のテレビアニメ版を手掛けるなど、初期の押井はテレビアニメに深く関わり、ギャグを得意とする演出家として周囲に認知されていた。
劇場版「うる星やつら」をきっかけに独自の演出を先鋭化。
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
DVD発売中 ¥6,300(税込)
発売・販売元:東宝
機動警察パトレイバー
転機は'98年に訪れる。劇場版第1作目『うる星やつら オンリー・ユー』とそれに続く、原作を独自の解釈により再構築した劇場版第2作目『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』により、単なるアニメ演出家ではない、作家性を備えた映像作家として知られるようになる。 虚構性(あえて言えば徹底的な不条理)をテーマにした作風が確立されていくのもこの頃からだ(ぜひ『うる星2』は観てもらいたい)。
機動警察パトレイバー2 the Movie
機動警察パトレイバー2 the Movie
販売元:バンダイビジュアル
DVD発売中
Blu-ray Disc 7月25日発売
'86年にフリーの演出家となった押井は、「ヘッドギア」というグループを設立、『機動警察パトレイバー』を成功へと導いていく。『機動警察パトレイバー 2 the Movie』では第7回日本アニメ大賞を受賞。ウォシャウスキー兄弟の『マトリックス』にも大きな影響を与えた『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』('95年)、日本アニメとしては史上初めてカンヌ国際映画祭コンペティション部門にノミネートされた『イノセンス』('04年)と大作アニメーションを発表し、その名は世界へと広がっていく。この時期を今振り返れば、原作ありきのアニメーション化作品が多かった。自らの中に蓄積した演出テクニックが一気に放出された時期なのだろう。
オリジナルを追求した90年代後半〜
イノセンス アブソリュート・エディション
「イノセンス アブソリュート・エディション」
Blu-rey Disc 9月発売
©2004 士郎正宗/講談社・IG, ITNDDTD
押井は実写映画にも勢力的に関わっており、原作から手掛けた『人狼 JIN-ROH』などの『ケルベロス・サーガ』三部作や、「全ての映画はアニメである」と語った『アヴァロン』など、アニメから実写まで幅広く関わることで、宮崎駿や冨野由悠季、庵野秀明、その外トップクリエーターとの交流が生まれ、アニメに実写のようなカメラワークを取り入れる、“押井節”と呼ばれる長台詞といった手法を確立していった。
またこのころから、自身の著作をもとに映像作品を製作する傾向が顕著になっていく。記憶に新しい劇場アニメ作品『イノセンス』も士郎正宗の原案を独自のイマジネーションの世界で発展させた内容。『イノセンス』後公開された「立喰師列伝」も、原作は押井守本人。しかし、今年8月2日(土)に全国公開を控えている最新作は『すべてがFになる(講談社刊)』の森博嗣の著作『スカイ・クロラ シリーズ(中央公論新社刊)』が原作だ。ここ10年の作品とはひと味違った押井ワールドが展開されるのだ。

そして全世界待望の最新作登場!

伝えたいメッセージが感じられる作品。
スカイ・クロラ
この夏、ついに最新作『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』が公開される。空虚な日常を送る全ての人に“生きている意味”を問いかける素晴らしい作品だ。永年培ってきた演出手法をあえて封印し、あらゆる才能とのコラボレーションを実現することで、才能がぶつかり合った新しい押井ワールドが出現した。
原作は、総発行部数1000万部突破のベストセラー作家・森博嗣の同名人気シリーズ。思春期の姿のまま、永遠の命を約束された子供たち《キルドレ》は、押井守の目に、平和であるが故に生きている実感を持てない今の若者の姿そのものに映ったという。それが「今、若い人たちに伝えたいことがある」という想いとなり、この劇場版に結実したのだ。
よりしなやかに。これが押井守最新型!?
スカイ・クロラ
キャラクターの繊細な感情をすくい取るために、脚本を『世界の中心で、愛をさけぶ』『クローズド・ノート』の新鋭・伊藤ちひろに託し、若い世代のリアルな心情をつむぎ出した。これまで以上にコンテンポラリーかつ切実な印象を受けるはずだ。
作画面でも特筆すべき点が多い。主人公たちが様々な思いに揺れる地上シーンでは、繊細かつ微妙な感情を手描きのセルアニメーションがつかわれているのだ。フルPC作業が当たり前の時代、これは非常に珍しい!さらには逆に、命を懸けて戦う空のシーンは、最新技術を投入した凄まじい3DCGで描かれている。
この斬新な映像のコンビネーションは、全てを経験し、それぞれの長所を知りつくした彼だからこそ可能な演出。未来のアニメのあり方、その理想型がそこにあった。

世界が注目する数少ない日本人作家の一人、押井守。これまで誰も見たことのないアニメーション大作として、アニメ史に残る作品になるに違いない。
劇場版最新作「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」
2008年8月2日(土)より全国一斉公開!
[監督] 押井守 [声の出演] 菊地凛子、加瀬亮、栗山千明、谷原章介 他 [配給] ワーナー・ブラザース映画
http://sky.crawlers.jp/

ストーリー/
欧州の前線基地に配属されたキルドレのカンナミ・ユーイチは、基地の司令官であるクサナギ・スイトに出会い、初対面なのに旧知の仲のような不思議な感覚にとらわれる。戦争が激化し、多くの仲間が散っていく中で、二人はやがて互いに理解を深め合い、激しく求め合ってゆくが、キルドレが背負った、悲しく、切ない宿命の真実を知ったことで、彼らは自らに課せられた運命に立ち向かうことになる。

菊地凛子や加瀬亮など、押井作品史上まれに見る、大胆にして豪華なキャスティングにも注目だ!
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