「一部にだけウケるような作品を作る気はなかった」
鷹の爪
同時上映される『古墳ギャルのコフィー ~12人と怒れる古墳たち~』は、2009年から開催される日本での裁判員制度を扱った話。笑いながらも勉強ができて一石二鳥の短編アニメだ。
「親子連れで映画館に足を運んでほしいという思いもあって、誰が見ても楽しめるようにストーリーはシンプルにしました。もともと絵のクオリティーで勝負するような映画ではないし、一部の人たちにだけウケるような作品を作る気もなかったので。とは言え、地方の過疎事情や金融社会の疑問点なども盛り込んでいますので、ただ笑って終わりというだけではないかなと。舞台となる島根県の人たちにも、自分たちの言いたいことが盛り込まれていて満足した、との声をいただきました。途中にはイラっとするところもあったようですが(笑)。」
FLASHアニメは低予算で制作できる利点があるが、内容を面白くするのはやはり制作者の才能だ。彼の作る作品にはアニメ界、ひいては映画界全体を見渡しても観客を喜ばせる普遍的な面白さと、そして新しいアイデアに溢れている。その一つが“バジェットゲージシステム”だろう。
「困った時にはバジェットゲージ」
「前作よりもバジェットゲージの増減をかなりアグレッシヴにしています。増え方には実は松竹梅とあって、値段について僕は知らされていませんが、協賛金が多いほどグーンと増えるんですよ。1度目はストーリーに注目して、2度目はバジェットゲージの増減に、3度目には見落としていた広告物を再発見…、みたいに何度も映画館に足を運んでくれるんじゃないかなぁ~、なんてところも狙ってたりします(笑)。バジェットゲージそのものがギャグとしての働きもしてくれるので、困った時にはこのゲージに助けてもらったりしました。」
“お金”に関わることを前面に出していることで、あざとさを感じる人もいるかもしれない。だが、FROGMANには確固とした映画作りに対する考えがあった。
「映画作りのエネルギーはお金」
鷹の爪
ここには書けないような映画業界のウラ話や苦言も暴露。しかしそれは映画作りへの愛あったればこそ。監督、脚本、キャラクターデザイン、録音、編集、声の出演などなんでも一人でこなすスキルを活かし、FROGMANには今後も業界を牽引していってほしい。
「僕は以前、映画の制作現場の予算を管理する職場にいたので、いくら綺麗ごとを並べても映画作りのエネルギーがお金だということは知っています。この映画は普通の劇場版アニメ作品の30分の1程度の予算で作られていますし、スタッフ数も少ない。野沢雅子さんや滝口順平さんといった超一流の声優さんを起用していますが、効果音で登場してもらっているのみです。そういった部分をバジェットゲージと絡ませて視覚的に提示することで映画内でのお金の使われ方、使い方を示してみたんです。」
『ドラゴンボール』の悟空や『タイムボカン』シリーズのドクロベエなど、大人気キャラの声が効果音として使われ、絶大な威力を発揮していた。こういった大胆なアイデアが物怖じもせず作中に投入されるのは、島根から世界を狙えるという自信に裏打ちされていた。
「海外から見れば東京も島根も日本」
「海外でジャパニーズクールと呼ばれ、日本の一部のアニメがウケていると語られていますが、現状はずいぶん違ってきています。ほとんどの外国人はそんな作品はあまり観ていない。観られているのはやはり『ポケモン』などで、最近ではカートゥーンも盛り返しています。そんな中、日本アニメ作品にあまり縁のないN.Y.の映画祭で1作目が受け入れられたのはずいぶんと励みになりました。しかも絵云々ではなく、ギャグが受け入れられたのは大きかったです。これで1段階アップ、よし次!という感じになれた。島根からでも海外進出は可能だし、そもそも海外から見れば東京も島根も日本なんだなと実感できましたね」
次回作は? という質問に「(低予算だから)製作委員会内では当然第3弾もやるんだろ?という空気になっています」と微笑む。「これからも隙間産業を狙って、第3弾、第4弾と作っていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします!」と力強くインタビューを締めくくってくれた。今やFLASHムービー界だけでなく映像業界を面白くしてくれるに違いないFROGMAN率いる蛙男商会。11月21日には第2作のDVD発売がすでに決定しているので、近くの劇場でやっていないなんて人がいたらそちらをぜひチェックしてみよう!
鷹の爪
<キャラクター紹介>
総統…悪の秘密結社
鷹の爪団リーダー。世界を征服し誰もが幸せに暮らせる社会を作ろうと目論む。気の弱さだけは天下一品。本作でベルトのデザインが新調された。
吉田くん…鷹の爪団・戦闘主任。不躾なものの言いようで、総統の欠点をづけづけと指摘する。その際交わす会話が漫才のようになる。面白さはお笑い芸人を上回る?
フィリップ…鷹の爪団・戦闘員。1作目で死んでしまったが、2作目冒頭で訳あって半霊半人の体に。見た目とは裏腹にいじられキャラ。寡黙な彼に活躍の場は訪れるのか?
レオナルド博士…マッドサイエンティスト。100円ショップで売られているものでいろんな装置を作れる天才的頭脳の持ち主。今回は“ネットの中に入るマシン”を作製する。
菩薩峠…謎の多いエスパー少年。いつも何かに怒っているのか額には怒りマークが。なぜか「パパ」と慕う総統の陰から、ジッとこちら(スクリーン側)を見つめている。
デラックスファイター…登場したらすぐに必殺技デラックスボンバーを繰り出す正義のヒーロー。今まで何度も鷹の爪団の秘密基地を壊してきた。性格は俗物的でわがまま。
島根県の人々…吉田の故郷である吉田村の人々。産業の衰退と過疎化に頭を抱えている。今回帰郷した吉田にある島根復興プロジェクトの協力を依頼されるが…。
秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II ~私を愛した黒烏龍茶~
<最新情報>
◇遂に、長崎も征服!
「秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE~私を愛した黒烏龍茶~」
2008年10月18日(土)にTOHOシネマズ長崎で公開決定
映画HP:
http://www.takamovie.jp
蛙男商会HP:
http://www.kaeruotoko.com/
◇『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II 〜私を愛した黒烏龍茶〜』
DVDスタンダード・エディションほか、特典映像やフィギュアなどが入った「吉田ネオBOX」と「博士チャールストンBOX」(各3,000個限定生産)が東宝から発売!
STORY /
今日もデラックスファイターに世界征服を挫かれた鷹の爪団は、彼の邪魔が入らないネットの世界での征服を企む。さっそくレオナルド博士が開発した“ネットの中に入るマシン”でダイブし、ネット世界を遊びまわる団員たち。だが現実の世界ではMr Aなる人物によって日本を乗っ取るための企業買収が頻発していた……。
●監督:FROGMAN
●出演(声):FROGMAN、ほか
●配給:DLE
鷹の爪
<プレゼント!>
稀少な「箱入りプレスシート」
(FROGMANサイン入り)を1名に!
□応募方法
氏名、年齢、メールアドレス、ご希望の商品、WEB「asianbeat」をご覧になっての感想を添えて下記アドレスまでご応募下さい。
応募の際には、タイトルに「asianbeat 鷹の爪 プレゼント係」と明記下さい。
応募アドレス:
asianbeat-present@aycc.jp
□締切:11/10 締め切りました。
※たくさんのご応募ありがとうございました。当選された方には、メールでご連絡致します。