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humming2010 特集記事~前篇
2010.03.10
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humming2010 特集記事~前篇(4/4)
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久留米絣のポップでキャッチーな素性
giで販売している絣の商品は、すべて15軒ある織元が「反物」として織った生地を用いている。
これまでオリジナルでつくってきた柄は数百種類
になる。
チェック柄、ストライプ、ボーダー、幾何学的な紋様の組合せ
。
色も紺地に白といった定番ものではなく、色とりどり
。
当初、織元から「そんな柄は、久留米絣ではない」という反発もあった。たしかに「反物」とは思えないほど、ポップでカラフルだ。
しかし、
チェックは格子柄、ストライプとボーダーは縞、と言い替えると、すべて伝統的な和柄から逸脱していない
。
モダンさやポップさは、伝統の絣の中に、すでに可能性としてあったのだ
。
今では織元の理解も得られ、
伝統の再構築
というチャレンジに協力してもらえるようになった。もちろん、伝承の柄もかたくなに織られ続けてもいる。
ところで、久留米絣の「伝統」って何だろう?
その歴史をひも解いてみたい。
絣という布地が誕生したのは、
インド
で生まれたと言われている。
ムンバイにあるアジャンタ石窟(B.C.1〜A.D.7)という遺跡の壁画に絣をきた人物が描かれていて、それが最古の「記録」だという。
インドから、世界中に絣の技術は伝えられた。フランスでは
ナポレオンの時代に宮廷衣装
にも用いられているというから、
絣はグローバルなテキスタイル
だと、横文字で言いたくなる。
日本では
厩戸皇子(聖徳太子)が着ていた衣服
の中に絣があり、この絣はインド・ビルマなどの南方で織られた絣とされている。
仏教伝来とともに輸入された、と言われているが、絣の技術が伝わるの15世紀以降と、もっと時代が下ってのこと。
沖縄から鹿児島、そして全国の港港に定着していった絣は、やがて久留米にも根付く。といっても、自分の家族の衣服をその家の女性が織るといった、その程度の生産が主だった。
ところが、
江戸時代後期に
井上伝
という米屋の娘が、ところどころ色が抜けた絣の古着からヒントを得て、織柄として再現
した。
白糸をくくって、まだらになった糸を織り上げ、織り上げた。これが久留米絣誕生の瞬間。井上伝さんは12歳だった。
独特のかすれた風合いから、「
加寿利
」(かすり)と名付けられた布地は、久留米藩から奨励を受けて大々的に売り出される。
日本独自の技法
であり、
国の重要無形文化財に指定される絣紋様がある
、ということもスゴいこと。
しかし、それ以上にスゴいのは、
当時紺一色もしくは、縞模様ぐらいしかなかった庶民の衣服に「柄」という概念、つまりファッション性をもたせたこと
だ。
初めてパンクファッションを見たときの衝撃というか、なんというか。情報過多な昨今では想像も及ばないほどのショックを、当時の人々は感じたんではないだろうか。
久留米絣はその素性からして、ポップでキャッチーなのである
。
久留米絣では時代とともに、さまざまな柄が生まれた。
戦時中は軍艦柄。1970年代はヒッピーなフラワー柄。つねに文化財的な伝統と、その時代に寄り添った新しい柄が共存してきた。
そして2010年。
満を持して登場する福岡パルコのオープニング
に合わせて、久留米絣のスニーカーが発売される
。
福岡という街に、新しい装いを感じさせる春に、絣の
「humming 2010」
がリリースされることは、必然なのかもしれない。
プロフィール
幸田修治
(こうだ・しゅうじ)
1968年福岡市生まれ。15年間、セレクトショップで販売などに携わった後、2006年「gi」を開店。
久留米絣製品の商品企画、製造販売などを15軒の久留米絣織元と協力して展開。卸販売も始め、一部の小物類は全国の雑貨店でも販売されている。これまで数百種類の柄、さまざまな商品開発を行ってきたが、スニーカーや靴は今回がはじめてで「ものすごく楽しみ」と本人も喜んでいる。
giの店舗紹介
住所
〒810-0028
福岡市中央区浄水通3-3
浄水フラッツ1F
営業時間 : 11:00 - 19:00
電話番号:092-531-1411
2006年オープン。
オリジナルの服や小物はどれもシンプルだが温かさや・柔らかさを感じ取れるものばかり。オリジナルはどれも「かすり」を使用した品揃え。また、絣と同じように人のぬくもりやプリミティブな風合いが感じられる商品もセレクトしている。
特設サイトはこちらから。
シューズに関する詳細情報はこちらからご覧ください
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