「鼓動」2010年2月14日
犬と猫と人間と

日本における犬や猫の現状を撮ったドキュメンタリーである。軽い話ではないが、ユーモアを織り交ぜ、淡々とフイルムは進んでいく。
犬の誕生日をケーキを囲んでお祝いをする風景、ガス室で処分される光景等、様々な現実が映し出される。犬、猫がペットショップで分割払いやカードで買えることや(法律上は「もの」だから当たり前だが)、イギリスと日本のペット事情の彼我の格差もはじめて知った。
さて、目を福岡県に転じると犬猫の殺処分数が日本一。犬は減少傾向にあるものの、猫は相変わらず多いようである。野良猫(地域猫)の扱いに伴う住民間の対立、調整も大変らしい。
私達の多くはベジタリアンでもなく、肉を食べている。また、多くの欧米人が眉をひそめる鯨も平気で食べ、食文化を形成してきた。
レストランで美味しいと舌鼓を打ってビーフステーキを食べる。それと、ペットを飽きたからと保健所に持ち込むというのは、どこが隔たっているのか・・・。
そういう事を考えさせる映画であった。(IT)
サイトやコラムに対する皆さんの率直なご意見をお待ちしています。
→ご意見・ご感想記入フォームにリンク
→ご意見・ご感想記入フォームにリンク