「鼓動」2010年9月12日
ジャパン・フェアを考える
世界各地で行われている日本のコスプレやまんが、アニメなどのジャパン・フェア。各報道によると、フランスのジャパン・エクスポでは初めて来場者が18万人を超え、中国、イタリア、アメリカ、ロシアをはじめ、その他の場所でも、年々数は拡大し、開催規模も大きくなっているということである。日本の今(流行)が紹介される機会が増え、日本の最新文化にかかる発信力が太くなることは、もちろん喜ばしいことである。さらには、世界各地にアニメ、コスプレなど、日本発の文化イメージが浸透することによって、今度は、日本はアニメ、まんが、コスプレなどの聖地とおもって、訪日する若者も多くなった。ここ福岡でも北天神地区のアニメショップなどへ行きたいと、事前に母国で下調べをして来日する若者も増え、秋葉原をツアーに組み込む海外旅行のように、耳にするだけでなく、実際に店舗を案内したりと、実感することも多くなった。
第1段階としては、この10年あまり、イベント以外にも、日本の今(流行)を、雑誌やメディア、そしてインターネットなどから情報発信し、情報量や到達度を図ると、確かに太くなった。
第2段階としては、情報発信の影響を受け、コスプレ、ゴスロリファッションなどをまねてみたり、日本語を学ぶ若者や、日本語能力試験の受験者数など、こちらも徐々に増え続けている。
今、第3段階として何が起こっているのか、さらには、次に何が起こるのか。
かつて、欧米の文化が流入した日本が、模倣ではなく、日本独自のスタイルへと発展を遂げたように、日本の文化が流入した韓国、中国、台湾など、K-POP、C-POP、T-POPなど、存在感を増して独自の文化へと育ち、今度は、日本へやってくるのと同時に、アジアのみならず、ハリウッド進出など、世界へと拡がっている。
こんなことを書くと、ジャパン・フェアもいつまで続くのかなと、おもう人も出てくるだろう。
ちなみに、今年のフランス・ジャパン・エクスポでは、初めて韓国“マンファ”ブースが出展していたそうだ。
もう、次の化学反応は始まっている。(K)
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