構想段階からアジアンビートに携わること８年。この間、国内外を通じて多くの若者たちと接する機会に恵まれました。そして、日本のアニメや漫画、ファッション、音楽、ゲームといった若者文化は国境を越えて広がり、このアニメや漫画、ファッション、音楽、ゲーム等がきっかけとなって海外の若者たちは日本語を覚えたり、さらには日本を愛してやまない若者たちへと育まれているんだということを肌身で実感してきました。

時には嬉しい驚きもありました。実際に海外のイベントに参加してみると、世界にはこんなにもたくさんの若者たちが「若者文化は世界共通なんだ」と言わんばかりに楽しんでいる中で、内向き志向という言葉が嘘のように、必ずといっていいほど海外で暮らす日本の若者たちと出会いました。異国の地で暮らす彼、彼女たちは現地の若者と一緒になって、心から国境を越えて楽しんでいるんだということに気づかされたものでした。

▲タイのイベントで。アジアンビートに寄せていただいたメッセージ

▲しいたけさん（左から二番目）、たおゆかさん（右端）。2008年8月、韓国・釜山で開催された日韓まんがフェスティバルにasianbeatと一緒に参加、すべては！？ここから始まった。

さて、ここから本題へ。二人の若者たちがいま、遂にとも言うべく、ここ福岡・北九州の地に居ながらにして、若者文化を通じて韓国、中国、台湾、ベトナム、タイ、インド、フランスなど世界へと飛び出し、世界を舞台に活躍しています。とはいえ、ご本人たちは、決して気負うことなく、海を越えて出会った友との友情を育みつづけ、頼もしいぐらいにたくましく、自分たちの世界を拡大させ続けているのです。

今回、アジアンビートでは、北九州市漫画ミュージアムと共催で『漫画で世界へ』をテーマに、戦国時代劇漫画「戦国美姫伝 花修羅」をはじめ数々の代表作を描く漫画家の山田圭子先生と、海外に飛び出す若者二人、少女イラストレータのしいたけさん、似顔絵作家のたおゆかさんを迎えてトークショーを開催します。

彼女たちはなぜ、世界へ行くのか。知りたいとおもいませんか？そして、第一線で活躍するプロ漫画家は、いま、何を感じているのか。これまた聞いてみたいとおもいませんか？