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Interview Now ~竹谷和真(Kazuma Taketani) & 一ノ瀬みく(Miku Ichinose) [LinQ]~(1/2)
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KBC九州朝日放送と株式会社ILCAがタッグを組み制作中の新番組「こわぼん」。
日常にあるホラーをどこにでもある“カメラ”を視点にして描く新感覚ホラー作品!
さらに実写で撮影された映像にロトスコープという技法を用いてアニメ化されているところもこの番組の見どころです。
また、舞台はすべて九州、出演は福岡を拠点に活躍中のアイドルグループ LinQという「MADE IN 九州」にこだわっている点もポイントの1つ。
この作品を手掛けるのが、今回が初監督となる株式会社ILCAの竹谷和真氏。10月の放送開始に向け、制作中の竹谷監督に番組のコンセプトや裏話などお話を伺いました。
また、出演者の一ノ瀬みくさん(LinQ)にも撮影・アフレコの感想など聞くことが出来ましたので、そちらもぜひご覧くださいね。
では最初に、竹谷和真監督のインタビューからお届けします。
日常にあるホラーをどこにでもある“カメラ”を視点にして描く新感覚ホラー作品!
さらに実写で撮影された映像にロトスコープという技法を用いてアニメ化されているところもこの番組の見どころです。
また、舞台はすべて九州、出演は福岡を拠点に活躍中のアイドルグループ LinQという「MADE IN 九州」にこだわっている点もポイントの1つ。
この作品を手掛けるのが、今回が初監督となる株式会社ILCAの竹谷和真氏。10月の放送開始に向け、制作中の竹谷監督に番組のコンセプトや裏話などお話を伺いました。
また、出演者の一ノ瀬みくさん(LinQ)にも撮影・アフレコの感想など聞くことが出来ましたので、そちらもぜひご覧くださいね。
では最初に、竹谷和真監督のインタビューからお届けします。

Q.(asianbeat)番組のコンセプトを教えてください。
「日常の中にあるホラー」というのがコンセプトです。日常を切り取るためにカメラという視点を使用しています。なぜカメラかというと、いまスマホとかデジカメとか監視カメラとか、どこに行ってもカメラで映されている状況っていうのがあるなって思って。そのカメラで撮っている人達はいいんですけど、撮られている人たちのことって考えられていない、なんか面白おかしく使われてしまっている状況がどうなのかなって思って、それをホラーとあわせたというか。
「自分達の撮りたいところだけ見えてるんじゃないよ、この世の中は」っていうことで、カメラを向けたところに、こういう“こわぼん”っていうキャラクターが現れることによって、自分達がいいようにツールとして扱っているものが、実は自分たちが扱われている、遊ばれているんじゃないかっていうところが描きたかった部分ですね。
「日常の中にあるホラー」というのがコンセプトです。日常を切り取るためにカメラという視点を使用しています。なぜカメラかというと、いまスマホとかデジカメとか監視カメラとか、どこに行ってもカメラで映されている状況っていうのがあるなって思って。そのカメラで撮っている人達はいいんですけど、撮られている人たちのことって考えられていない、なんか面白おかしく使われてしまっている状況がどうなのかなって思って、それをホラーとあわせたというか。
「自分達の撮りたいところだけ見えてるんじゃないよ、この世の中は」っていうことで、カメラを向けたところに、こういう“こわぼん”っていうキャラクターが現れることによって、自分達がいいようにツールとして扱っているものが、実は自分たちが扱われている、遊ばれているんじゃないかっていうところが描きたかった部分ですね。
Q.「カメラの視点」というのが、とても斬新で面白そうですね。
カメラ視点を付けたことにより自分の首を絞めたところもあるんです。普通に映画やアニメを作る場合には、どこにでも撮影用カメラを置けるんですけど、今回は、“そこ”にしか撮影用カメラを置けないというアングルが決まってしまうので、その中でどうやって演出していこうか考えました。
なので、あまりきれいではない画をわざと撮ったり、普通だったらこれは撮影するだろうっていうところをわざと撮らないとか。そういうことをやることによって、今までとはちょっと違うホラーだったり、映像作品としてもちょっとちがうところを目指したいなと思っています。
カメラ視点を付けたことにより自分の首を絞めたところもあるんです。普通に映画やアニメを作る場合には、どこにでも撮影用カメラを置けるんですけど、今回は、“そこ”にしか撮影用カメラを置けないというアングルが決まってしまうので、その中でどうやって演出していこうか考えました。
なので、あまりきれいではない画をわざと撮ったり、普通だったらこれは撮影するだろうっていうところをわざと撮らないとか。そういうことをやることによって、今までとはちょっと違うホラーだったり、映像作品としてもちょっとちがうところを目指したいなと思っています。
Q.では、制作で大変だったところというと、「カメラ視点」の撮影ですか?
そうですね。カメラマンもあまり撮ったことのない画を撮らなくてはならなくて、「これであってますか!?」とか確認をしながら進めました。たとえば、スマホを持っている時のカメラからのぞかれている画って普通あんまり見ないと思うんで、これがリアリティがあるかとかいうところとかは、いろいろとカメラマンと話しをしながら、どうやって撮ったらいいのか考えましたね。
撮影前に、実際に自分で撮ってみたりしてるんですよ。日常スマホの画面を見ている時ってどんな顔してるんだろう、どんな風に見えるんだろうって。インカメラで、スマホの画面を見ている時の顔って、あんまり想像しないじゃないですか。そうゆう顔を一回自分で撮ってみて、こういう画に見えるんだねっていうのを試しながら、リアリティのある映像を目指しました。
そうですね。カメラマンもあまり撮ったことのない画を撮らなくてはならなくて、「これであってますか!?」とか確認をしながら進めました。たとえば、スマホを持っている時のカメラからのぞかれている画って普通あんまり見ないと思うんで、これがリアリティがあるかとかいうところとかは、いろいろとカメラマンと話しをしながら、どうやって撮ったらいいのか考えましたね。
撮影前に、実際に自分で撮ってみたりしてるんですよ。日常スマホの画面を見ている時ってどんな顔してるんだろう、どんな風に見えるんだろうって。インカメラで、スマホの画面を見ている時の顔って、あんまり想像しないじゃないですか。そうゆう顔を一回自分で撮ってみて、こういう画に見えるんだねっていうのを試しながら、リアリティのある映像を目指しました。

撮影も大変だったんですけど、映像を見てもらった通り、画を“ロトスコープ(※)”っていう技法を使っているんですけど、これが結構大変なんですよね。実写撮影だと、撮影して編集したら終わるところなんですけど、今回は実写の上から1回人の手を入れてアニメにするっていう作業がすごく大変でした。
(※ロトスコープ実写で撮影された演者の動きを一枚一枚線を拾って描き起こすアニメーション技法のこと。)
(※ロトスコープ実写で撮影された演者の動きを一枚一枚線を拾って描き起こすアニメーション技法のこと。)

Q.なぜロトスコープを使おうと思われたのですか?その狙いとは?
以前アニメ会社にいてアニメが好きということやもともとロトスコープをやりたかったというのもあります。実写は実写でその良さがあると思うんですけど、“こわぼん”っていうキャラクターがアニメ向きのキャラクターだったりするんで、実写だったら浮いたりするのであえて全部アニメにすることによって、世界観を統一させるみたいなところの1つの方法だったのかなと。
以前アニメ会社にいてアニメが好きということやもともとロトスコープをやりたかったというのもあります。実写は実写でその良さがあると思うんですけど、“こわぼん”っていうキャラクターがアニメ向きのキャラクターだったりするんで、実写だったら浮いたりするのであえて全部アニメにすることによって、世界観を統一させるみたいなところの1つの方法だったのかなと。

Q.話は変わりますが、監督ご自身は恐怖体験などありますか?
あるんです!それがこわぼんのキャラクターのもとになったんです。
僕が家に帰るときの話で、僕のアパートまでは、角を曲がって長い一本道があるんですけど、その角を曲がった時に、僕のアパートの前に白い人が立ってたんですよ。女の人らしき人なんですけど、普段はいないところに人がいて、僕は家に帰りたいからアパートの方に歩くじゃないですか、その女の人もこっちのほうに歩いて来たんですよ。どこかのタイミングですれ違うんですけど、その女の人の顔が見れない、怖くて。おそらくは人間が歩いてきてはいるんですけど、怖いからその人がどんな人かも見れず、だだ真っ白な人がなんとなく僕の視界にすれ違うのを感じたんです。そのイメージがこのこわぼんのイメージになっています。
普段あまり見ない“真っ白な人”というところに違和感を感じ、それが非日常ににつながると感じたんです。日常生活の中にふっと違うものが紛れる怖さが一番怖い、と思ったのがこわぼんのきっかけですね。
あるんです!それがこわぼんのキャラクターのもとになったんです。
僕が家に帰るときの話で、僕のアパートまでは、角を曲がって長い一本道があるんですけど、その角を曲がった時に、僕のアパートの前に白い人が立ってたんですよ。女の人らしき人なんですけど、普段はいないところに人がいて、僕は家に帰りたいからアパートの方に歩くじゃないですか、その女の人もこっちのほうに歩いて来たんですよ。どこかのタイミングですれ違うんですけど、その女の人の顔が見れない、怖くて。おそらくは人間が歩いてきてはいるんですけど、怖いからその人がどんな人かも見れず、だだ真っ白な人がなんとなく僕の視界にすれ違うのを感じたんです。そのイメージがこのこわぼんのイメージになっています。
普段あまり見ない“真っ白な人”というところに違和感を感じ、それが非日常ににつながると感じたんです。日常生活の中にふっと違うものが紛れる怖さが一番怖い、と思ったのがこわぼんのきっかけですね。
Q.最後に番組を楽しみに待っている皆さんへメッセージをお願いします。
ホラーって“自分とは違う空間のもの”って捉えがちなところがあると思うんですけど、でも日常生活の中で「この空間って怖いな」とか「この時間って怖いな」とか「この道怖いな」とか、自分の中に持っている恐怖の感覚があると思うんですよ。今回の作品は、そうゆう瞬間を切り取りたいなっていう思いがありました。平凡な日常とホラーというのは相性が合うんですよね。
この作品を見ていただくと分かるのですが、皆さんどこかで見たことのある風景なんじゃないかなと思います。そこに自分を結びつけて一緒に恐怖体験してほしいなって思いますね。
ホラーって“自分とは違う空間のもの”って捉えがちなところがあると思うんですけど、でも日常生活の中で「この空間って怖いな」とか「この時間って怖いな」とか「この道怖いな」とか、自分の中に持っている恐怖の感覚があると思うんですよ。今回の作品は、そうゆう瞬間を切り取りたいなっていう思いがありました。平凡な日常とホラーというのは相性が合うんですよね。
この作品を見ていただくと分かるのですが、皆さんどこかで見たことのある風景なんじゃないかなと思います。そこに自分を結びつけて一緒に恐怖体験してほしいなって思いますね。
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