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監督 吉浦康裕、パテマ役 藤井ゆきよ インタビュー(1/2)

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来る11月9日、『サカサマのパテマ』が公開となりました!それに伴い、東京、大阪、福岡で舞台挨拶が行われました。福岡には吉浦康裕監督とパテマ役の藤井ゆきよさんが登壇されました。福岡での舞台挨拶の模様と、特別に個別のインタビューをお届けします!!

作り始めが福岡ということもあり、制作の原点なんですよね。

asianbeat(以下、ab):本日の会場の反応はどのような印象でしたか?

藤井ゆきよさん(以下、藤井):監督のご家族が観にいらっしゃっていて。ずっと、ニコニコされていたのが印象的でした。

吉浦監督(以下、吉浦):やはり福岡は結束意識を感じますね。自分も元々福岡の人間だったので、ホーム意識があるんですよ。特に作り始めが福岡ということもあり、制作の原点なんですよね。

ab:作品についてお聞きします。自分に近いキャラは?

吉浦:脚本も担当しているので、ある意味全キャラ自分の要素が入ってはいるんですけれども、特に近いのは、エイジとイザムラです。

ab:なんと!全く逆ですよね!
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▲舞台挨拶で吉浦監督が作品について語る場面。
吉浦:内に秘めたものがあるっていう点で、実は2人とも似ているんですよ。エイジに関しては、特に意識したわけではないんですけれども、主人公の男の子を描くとどうしても自分になってしまうんです。イザムラに関しては、意図的に、自分が悪役で何してもいいんだったらこういうことしてって想像して、楽しんで(笑)。

ab:あはは!!

吉浦:作っていて楽しかったキャラではあるんですよね。まぁ、ひどいキャラではあるんですけど。なにか自分が内に秘めたよろしくない願望もきっと投影されているんだろうなと思います(笑)。

ab:そういうところも見ながら、もう一回作品を観てみてもいいかもしれませんね(笑)。藤井さんはいかがですか?
藤井:感情がストレートに出てしまうところはパテマと共通するところがあるかもしれないですね。パテマに関しては役作りとして大きく変えたことは特になくて、本当に監督の脚本の印象のまま素直に演じさせてもらったので、もしかしたらリンクしている部分もあったのかなとは思います。

吉浦:最初、藤井さんの声を聞いた時点から、「あ、パテマに合うな」と思っていました。役に対して当て込んで声の雰囲気を持っていくので、結局パテマっていうキャラのパーソナリティって半分は藤井さんのものだと僕は思っています。

ab:監督のお墨付きがいただけましたね(笑)。あこがれるキャラクターは?

藤井:私は男性キャラクターが本当に魅力的だなと思います。ラゴスは本当にパテマにとって大きな存在でずっと憧れで。ポルタはすごく一途で、友達になりたいキャラクターだし。エイジは“サカサマ”なパテマのことを、違う生き物なのに、すっと受け入れているのが本当にかっこよくて。ラゴスとポルタとエイジと、本当にもう、選べないんですよ(笑)。
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ab:(笑)。監督はいかがですか?

吉浦:自分が一番魅力的に感じないといけないなかったのは、パテマですね。こういう作品って王道でストレートな作品なだけに、ヒロインがまず魅力的でないとどうしようもないんですよね。だから、パテマはすごく明るくてとにかく人間的に魅力的なキャラにしようと心中注ぎました。だからパテマ役を藤井さんにしてもらうときに、嫌なことを言うときもかわいらしく言って欲しいなど、何度も綿密に打ち合わせを重ねました。

あの時にしか出せない勢いがあったと思うんですよ。

ab:収録の際の印象的なエピソードは?

吉浦:藤井さんにパテマ役をやってもらう決め手になったのは、パテマが1回どーんと落ち込む場面があるんですが、そこの泣きの場面がもう自分が身につまされて。自分はこんなひどい話を書いていたんだって初めて気付いたんですよ(笑)。ちょっともらい泣きもしちゃって。それだけ自分が心動かされるっていうことは、もうこの人で決まりだと思いました。そういうところが非常に印象深いですね。

藤井:私は最終オーディションでストーリーの3/4を知って、次はどうなるのかなと楽しんでいた部分もありましたが、そんな矢先にパテマの悲しいシーンがあって。ほんの10分でパテマに感情移入しちゃうくらい本当に魅力的なストーリーとキャラクターだったので、本当にショックを受けてしまって…。例の泣きの芝居も、芝居じゃなく本当に泣いていました(笑)。
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吉浦:特に藤井さんって計算するよりも憑依するタイプの声優さんなので、収録する時にうまいこと乗せられたら、きっとうまくいくと思って。収録も全部順番どおりやっていって、落ち込むところは本当に落ち込んでもらって、その後の盛り上がりの部分も、藤井さんの勢いでやってもらって。ある種、藤井さんの地の部分も乗せつつやる感じでした。そういうふうな流れで撮っていけたので、あの時にしか出せない勢いがあったと思うんですよ。それがちゃんとフィルムにのっているっていうのは、監督冥利につきるというか。今だに本編の声を聞くたびに思い出します。

ab:作品を観ながら、かなり気持ちを持っていかれるところがありました。お互いの第一印象はいかがですか? 監督のほうは先に声を聞いて演じてもらっていますよね。そういう時にギャップなどあったりしましたか?

吉浦:はい。最初は声だけを聞いていたんですけれど、そのときにはひたすらパテマに合う声を探しているので、顔は全く想像してないんですよ。現場で会ったときも、顔の印象を全然覚えていなくて。やっと認識したのは、実は3回目にお会いした時なんですよ。

藤井:そうなんですね!

吉浦:その時の印象が、「背が高いな」って。

ab:そうですね。声が可愛らしいから、小柄なイメージがありますよね。

藤井:実はでかいんです(笑)。私は初めてお会いした時から覚えているんですけれど(笑)、まず「若い!」と思いました。あとは、メガネとお髭のイメージですね(笑)。あと、やはり作品に対する愛と熱意を持っていて、本当に作りたいものを作っていらっしゃるんだなぁと感じました。その熱を受けて、私もこの方にお応えしたいと思いました。監督は、周りをやる気にさせる方ですね。

吉浦:自分の名前を出して作品を作るポジションに収まってきているので、下手なこと打てないんです。毎回真剣勝負なんですよね。なので、必死感が伝わってよかったです(笑)。

藤井:スタッフみんなが、それぞれのセクションで面白くしようとして、この作品ができたのかなって思います。

ab:本当にみなさんに熱意が伝わっているんですね!
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