
小川氏が演出を手がけた2008年9月27日、FUKUOKA LOVE& COLLECTION
2009年春夏のコレクションが開催された。プラダ、グッチ、マーク・ジェイコブス、ルイ・ヴィトン、ミュウミュウなど、ブランドの服の形や色、素材などを追っていくと、ひとつひとつ個性は異なっていても、そのシーズンのトレンドが感じられるもの。ミラノでは、“土”を感じるアースカラー、グラデーション染め。パリでは、光、色、水といった目には見えても形を持たないデザインが印象的で、“フレンチ”がトレンドに浮上していたようだ。これらのコレクションに欠かせないのが、全体のイメージを作り上げる音楽。実際に使用されたアーティストのランキングがAgenda Inc.により発表されたが、1位Santogold、2位The Ting Tings、3位Edith Piaf、4位MGMT、5位Princeということだった。音楽がデザイナーのクリエイティブに影響を与えることもあり、例えば、Gucciは、異なるスタイルをミックスするMGMTに影響されて、自らのショーのテーマに反映させたとのこと。 
2万人が熱狂したラブコレは、GLAMOROUS / SWEET / SELECT / CASUAL / LUXURY / HIGH BRAND……とブランドのテイストに沿ったカテゴリー別に分かれたステージだったが、楽曲セレクトはどうだったのだろう?
「(コレクションだと)ミラノなんかは、ぐちゃぐちゃで面白いと思います。パリも結構、ミーハーでダサイのがうけるみたいです。東コレの選曲はある意味、世界一だと思います」と、小川氏。“ジャンル”からの発信が“カテゴリー”発信になり、ファッションと音楽のリンクも変わってきている中、コレクションの音楽に目を向けてみるのも面白そうだ。