ドメスティックブランド FACTOTUMの挑戦～時代を変えるレインコート～

2010.07.17

■後篇：ファッションの可能性

1．価値観の共有によりさらに良いものがうまれる

1997年創立、西日本随一のセレクトショップ「minorityrev」ランバン、イヴ・サンローラン、バレンシアガなど先見性の強いブランドを中心に、他のセレクトショップがオリジナルブランドに走りがちな時代にありながら、一切オリジナルものは扱わないというスタンスを保つショップだ。ここには妥協しないものづくりへの尊敬心と、市場を知り付加価値をつけるパワーがある。8：2の割合で、そのほとんどが海外ブランドという同店に「FACTOTUM」はある。

2．今の気分を満たすもの

「minorityrev」では、バイヤーとデザイナーが対面せずして、商品が店頭に並ぶことはないという。プレスの椎木さんは「セレクトショップとはバイヤーのフィルターを通し表現されるもの。デザイナーの世界観を楽しみにくるゲストとデザイナーとを繋ぐ拠点です。」と言っていた。消費者からの声をダイレクトに生産者に伝える。それによってつくられたものだからこそきっとリアリティがあるのだろう。

3．新しい発想とアイデア

「minorityrev」のバイヤーが以前展示会で発見した「FACTOTUM」のレインコートだが、市場の状況によりすぐには商品化されることが難しかった。その商品の価値を見出し、バイヤーが福岡でなら売れると提案したのが新しいアイテムを生んだきっかけである。自転車に乗る若者が多い福岡。そこで独特のファッションを楽しむ彼らが、雨だったら自転車に乗ることができないのでは面白くない。傘さし運転は危険だし、人に迷惑もかかる。そして何より、着ると目立つことのできるレインコートがあれば、よりオシャレを楽しめる。また何本買っても紛失してしまうようなビニール傘も少なくなりエコにも繋がるのでは？街をデザインするのは「人」。その一人ひとりが個性を持ち、より街を鮮やかなところにして欲しい。

《商品紹介》

FACTOTUMのナイロンは軽いだけではなく肌触りがよく、スナップボタンによりシルエットが変化する。平面状ににすると、レジャーシートとしても使える。ミニポーチ付きのため、アウトドアでも活用できる優れもの。ポイントは、反射素材を使用したロゴのバックプリントで、オレンジ、グレー、スカイブルー、ネイビー、ライムグリーン、パープルの6種類となっている。

《店舗情報》
●minorityrev kego / 福岡市中央区警固1-15-28 吉浪ビル1F&2F / tel：092-717-6074
●minorityrev hirao / 福岡市中央区平尾2-19-35 / tel：092-534-8518

minorityrev URL / http://minorityrev.com/