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[アジアンビートオリジナル ポップカルチャーコラム vol.4] 

パフュームの巻

先日、暑さの真っただ中、福岡は天神のシアトルコーヒーを扱うカフェで、「黒須さんの文章は面白いから…」と、このブログを書く事を提案されたんです。

真夏の午後1時過ぎ、派手なアロハシャツを着たガラの悪そうなサングラス男(自分)が、テラス席で左半身に直射日光を浴びながら、飲み残したアイスカフェモカのクリームが白いヘドロのような姿になるまで、音楽ビジネスの興味深いお話を一生懸命お喋りし続けておりました。

その内容は、まぁ、ストレートに文字にすると、各方面に諸問題を引き起こす事になりかねないので、追々ブログの文脈や行間から読み取ってやって下さい。
縁あって福岡で芸能スクール&プロダクションの運営に携わることになり、そろそろ4年目になろうとしてますが、やはりメジャーもローカルも音楽業界という権利ビジネスにはいろんな方々が集まっていらっしゃいます。

幸いな事に東京での仕事は周辺環境も整い、つつがなくお仕事をさせて頂いておりますが、右も左も分からない福岡では、まさに玉石混淆と言いますか、頼もしい方から怪しい人まで様々。

最近ではようやくこの土地にも慣れて、「福岡で仕事が出来ないようにしてやる!」などと凄まれる台詞にもあまり驚かなくなりました。


そんな中で、会った当初から「この人と仕事してみたいなぁ」と思っていたA氏からのお誘いにノコノコと出かけ、汗をダラダラ流しながら二つ返事でこのブログを書く事をお受けしましたが、書き出してみるとなかなか難しい。

こう見えて、何度も書き直したりしているんですよ。
自由に書くと危ないし、神経質に書くと論文みたいになっちゃうし…。
落としどころが難しいねぇ。


さて、
「どんなコラムにしましょう」
「最近の音楽事情を軸にお話をしてみたらどうでしょうか」などと、そんな緩い感じでスタートし、
「ではどんな題材が?」
そうだなぁ、「パフュームあたりでどうでしょう?」
なるほど分かりやすい、「それで行ってみますか」ということで、初回はパフュームの巻にしてみました。

パフュームの巻本編

で、最近の音楽事情がどんなものかと言えば、古き良き昭和時代に比べると、随分とカテゴリーも細分化されていて、ひとくくりにコレと言えない、面倒くさいというか、ややこしいというか、選ぶ側のセンスを問われる、なんとも有り難迷惑な時代になったもんです。
それもこれも、インターネット様様の御陰様で、古いのから新しいのから、西から東から、王道なのから変なのまで雑多に、どんな音楽でもホイホイと身近にお取り寄せ出来てしまうからなんですね。


プロとかアマとか、ハイクオリティーとかロークオリティーとか、そんな物はお構いなしで、既存の音楽ビジネスというフィルターを突き破ったり、すり抜けたりしながら届く音楽を、自由な価値観で選べる幸せな時代でもありますよ。

そんな時代の申し子、パフューム
ちょっと昔、とある大手事務所が広島で開催したオーディションで審査員をやっておりまして、やたら歌が上手い小学生がグランプリになったんですが、その女子小学生が所属したグループがパフュームだったんですね。

現在の彼女らとは少し違い、当時はキャンディーズなどの昭和アイドル路線。
ただ歌と踊りの腕前、アイドル的な立ち居振る舞いも、それはそれは大したものでした。

しかし運が良いのか悪いのか、売れない不遇な時代をわりと長く過ごしておりました。
それが後に功を奏して、元々あった歌や踊りのスキルが更にアップし、とんでもない実力派のアイドルとなってしまったんですね。

彼女らのブレイク後には、二匹目の泥鰌、三匹目の泥鰌を狙う輩がニョキニョキと顔を出す事は出すんですが、敵うはずもありません。恥ずかしいほどのまがい物のオンパレード。

一見、簡単そうなダンスも、複雑なリズムパターンで刻まれ、歌に至っては、オートチューンやボコーダーを駆使しているので、あんまり歌が上手くないんじゃないの?なんて思わせておきながら、実はとてつもない歌唱力の持ち主だったりしてますからね。
端から見てりゃ、楽にパクれそうな手法に思えるんでしょうが、そうは問屋が卸しません。
一朝一夕の付け焼き刃で勝ち抜けるほど、芸能は甘くはございませんよ。

それからナカタ氏(※中田ヤスタカ氏)の作る音も、コンピュータや携帯型デジタルプレーヤーとの相性が非常に良いんですよ。

つまり彼女らの歌や踊りの並外れた実力と、ベタつき感のないアイドル性程よいルックス、そしてサウンドとのバランスが抜群で、その化合物が「踏み込みすぎず離れすぎずの距離感」を欲する今の時代とタイミングがバチッと合って、大きな化学反応を起こしたんですね。
芸能や音楽ビジネスの世界は、アーティストやタレントのイメージを商品化しているんです。いわゆるイメージ戦略の成功がアーティストとしての地位を確立し、ビジネス的成功を引っ張ってくるんですよ。

「成功の形」に収まる前に消えてゆくモノの方が圧倒的に多い中、こうやってまんまと「成功の形」に収まったパフューム。

さて、 ますますスピードを上げる時代の変化に、どんなメタモルフォーゼを遂げてゆくのでしょう。
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黒須 チヒロ
作詞作曲家、音楽プロデューサー。
MISIAのリリックプロデューサーを始め、SMAP、V6、NEWS、深田恭子、他、様々なアーティストに楽曲提供を行いながらも、
福岡から日本、アジア、そして世界へ、を旗印に『VANZ Entertainment』という芸能スクール兼プロダクションを立ち上げる。

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