本日発表されたオリコン週間アルバムランキング（８月３日付）によると、アニメ「けいおん！」のキャラクター５人組のバンド「放課後ティータイム」が発売した同名のアルバムが初週６万７０００枚を売り上げ、２位のマイケル・ジャクソンさんの「キング・オブ・ポップ　ジャパン・エディション」（０８年）を抑えて１位を獲得した。
アニメのキャラクターが首位になるのは、シングル・アルバムを通じて史上初めて。

「けいおん！」は、「まんがタイムきらら」（芳文社）連載のかきふらいさんの４コママンガが原作だ。廃部寸前の軽音楽部に入部した平沢唯（豊崎愛生さん）と秋山澪（日笠陽子さん）、田井中律（佐藤聡美さん）、琴吹紬（寿美菜子さん）の女子高生４人組が、バンドの楽しさを知っていくというストーリー。



「桜高軽音部」名で過去に発売したエンディング曲「Don't say “lazy”」と秋山澪のイメージ曲「Heart Goes Boom！！」がオリコン２位を獲得している。

今年の春アニメとして京都アニメーションによりアニメ化、ＴＢＳ系で放映された。
深夜アニメでは異例の視聴率・録画率となり人気沸騰。社会現象となった。

アニメーションの制作を行った京都アニメーションは、その作風に熱狂的なファンが多く2000年代において、もっとも注目を集めたアニメーション制作会社の一つであるという。
『AIR』 『CLANNAD』のような恋愛アドベンチャーゲーム原作の作品をはじめ、『フルメタル・パニック!』シリーズのような本格ロボット物、『涼宮ハルヒの憂鬱』のようなSF学園コメディー物、『らき☆すた』のようなギャグ作品に至るまで幅広くこなしている。
（ウィキペディアより）

制作にあたった「京都アニメーション」そのものの人気もアニメの人気沸騰に影響しているのではないだろうか。

アニメ人気の影響で原作漫画は一気に品薄に。
さらに、作中で登場人物が使用しているギターやベースといった楽器にも高い関心が集まった。

特に秋山澪が作中で使用しているブランドの左利き用ベースはアニメ放映開始後の数週間で約４か月分の在庫が完売。その後も約2年分の注文が殺到しているという。

作中の楽器店のモデルとなった楽器店では、「従来の客層と違う多くの方が、商品を指定して買いにきた」として、特設コーナーを設け、大手楽器店も「４月後半から、３万円前後のギターが急に売れ始めた。購入者は中高生が多い」という。
このほか、登場人物の使用モデルとみられる高級ヘッドホンなどの販売にも火が付いた。

アニメの効果でモノが売れる現象がまたひとつ起こっている。


放送局であるTBSの公式Webサイトへのアクセス数は、番外編放送の2009年6月25日の週に234万件を記録し、同時期に放送中だった木村拓哉主演の人気ドラマ『MR.BRAIN』を上回り同局番組サイト中で1位となったという。

ポスターなど関連商品も２００種に上る見通しで、ＴＢＳ史上最多。
これまで最も多かったあの人気ドラマ「ROOKIES」の１０３種をはるかに上回る。
　

アニメから始まる新しいカルチャー。

プリンセス・プリンセスに始まる日本のガールズバンドカルチャーでは、出す曲のほとんどがトップ10入りを果たしたZONEや「夏祭り」の大ヒットで知られるWhiteberry。

最近ではチャットモンチーやSCANDALが成功を収めている。


「けいおん！」のヒットで、ガールズバンドカルチャーがまた新しい盛り上がりを見せるのか。
そこも見どころだ。