●日本、中国、韓国とアジアをつなげるイベントの主催者としての思いアジア山水アートプロジェクト全体は私が連絡役となってまとめていますが、基本的に日中韓の若いアーティスト5人が中心となって、それぞれアイディアを持ち出して話し合い進めています。私たちは、世界中でグローバル化が進む中、今後同じアジアの一員として、それぞれの文化を特徴として生かしながら交流する事で、創造的な新しいものを生み出していけると考えています。そこで、“山水”というコンセプトを大きな角度から捉えたキーワードとして、様々な分野の人たちと交流して、一緒に未来を想像していきたいと思っているので、今後も積極的にいろいろな人たちの参加を期待しています。
●山水に対する気持ち古代から自然は、決して人間にとって優しいものではありませんでした。それは、人が生活する空間、環境そのものである“自然”と一緒に生きてきたからです。現代生活の中で生きる私たちにとって、燦々と輝く太陽と、気持ちをすっきりさせてくれる青空は、それが毎日続けば水不足になり、作物を枯らし、干ばつを引き起こします。雨が降れば大地を潤し人々に飲む水を与え、食物を実らせてくれますが、それも続けば大雨となり川の反乱を引き起こし、そこにあるすべてを流し去ってしまう恐ろしさを合わせ持っています。こうして昔から、畏敬の念を持ち自然と接する中から、東洋の人々は自然観、生活の中の美を愛でる感覚を養い、自然そのものを視覚的表現として表す“山水画”が東洋の中から生まれたのだと私は考えています。長い時間をかけて、様々な時代、その時、その場所に生きる人たちの生活、人生観、自然観を表現してきた山水画は、今後、世界中の人々の生活、自然観を表現、形にして記憶し、新たな歴史を記していく芸術なのだと思っています。
●Asia山水art projectのコンセプト人類は地球規模で自然環境を見つめ直す時代が来ています。「asia 山水 art project」とは、東方の伝統文化を学んだアジアの若手アーティストたちが、私たちの住むことのできる唯一の場所であるこの地球を改めて見つめ直し、総合芸術としての要素を持つ「山水」を基軸に、ヒトが自然と共存していく世界をつくることを目的として行う持続的なアートプロジェクトです。地球環境をさまざまな視点で捉え、美術・音楽・建築・社会・科学・農業等、様々な分野で活動する中国、韓国、日本の人々が互いに相互交流できる躍動する場をつくり、新しい未来のかたちを世界に向けて配信していきます。
●イベントが無事閉幕した現在の感想ホッとして一息つけたという感じです。日本、中国、韓国各方面の方達のご協力、応援があって今回の展覧会は実現できました。同じ日本人同士でも一つの物事を進めるというのは大変な事ですが、同じアジアとはいえそれぞれ文化、社会背景の違う3カ国の人間が一緒になって、一つの展覧会を作り上げるのは本当に大変でした。でも、そこから得られた収穫はとても多く、今後このアジア山水アートプロジェクトを発展させていくのに大きな意味を持ったスタートになったと思っています。
●今後の夢アジア山水アートプロジェクトで、“山水”を世界のみんなで共有できる“SANSUI”アートにしていきたいです。
