[愛魂 vol.11] デザイナー 天本誠司 ~福岡発のハイファッション・デニムブランド“ALL MY LOVING”のデザイナー~

福岡を拠点に活動するデザイナー天本誠司氏が2008年に立ち上げた、デニムブランド「ALL MY LOVING」。ブランドコンセプトに「MADE IN FUKUOKA」を掲げ、素材から工程まで服作りに関わる全てを福岡で完結させる。彼が福岡に拘る理由、また見据える展望とは。FACoへの参加や、博多織ブランド「HAKATA JAPAN」とのコラボショップを「福岡天神VIORO」オープンさせるなど、今、最も勢いのある若手デザイナーに話を訊いた。
福岡にはファッションの基盤が整っている。だから、"MADE IN FUKUOKA"なんです。

天本誠司(以下天):昔から服が好きだったんですけど、自分が着たい服がなかったんですよ。だから、自分が着たい服を作ってみたかたいと思ったのがキッカケですね。僕は大学に行っているんですが、その時は英語が好きだったので、英語が活かせる仕事に就きたいと思っていました。でも、就職活動する時に、「一生の仕事を選ぼう」と思って、その時に、何が続けられるかなって考えた時、昔から服が好きっていうのもあって、服を作っていきたいなっと思いました。
ab:“ALL MY LOVING”のブランドコンセプトを教えて下さい。

博多デニムをアジアに、その可能性は十分に感じています。
ab:ALL MY LOVINGの中でも、力を入れているものってありますか?
天:博多デニムですね。デニム素材と言えば、どうしても岡山や広島とかが中心になってくるんですが、素材から福岡で完結させたいという想いがあって、HAKATA JAPANさんをはじめ、博多織関連の方々や久留米絣の方々に協力頂くことで実現することができました。デニムって藍染なんですけど、福岡には久留米絣の藍染技術や博多織の織の技術があるんですね。それをミックスして、福岡産のデニムを作りたいと思っていました。コストや技術の問題があって、形になるまで4年かかったんですけど(笑)。今後は博多デニムを、アジアを含めいろんなところに広めていきたいですね。
ab:FACoや台湾でのイベント参加して何か反響はありましたか?
天:回数を重ねることによって、(FACoという)知名度も上がるし、それに伴ってブランドを知ってくださる方は増えてきたと思います。まだ、直接購入には至ってはいないんですけど、僕たちみたいに個人で活動している人たちってなかなか知ってもらえる機会がないので、そういう機会があるのはありがたいですね。それと、イベントを通していろいろなクリエーターさんとの繋がりが広がっていっています。帽子やアクセサリー、鞄など、服以外のクリエーターさんとコラボして、「MADE IN FUKUOKA」のファッションを提案していきたいですね。また、台湾でのイベントもとても反響がありました。ただ、正直言うと、金銭的な問題や法律的な問題、人の問題で、直接商売という段階には至らなかったですね。でも、予想もしないような大きなところから、お話をいただいて、商売の基盤はできていないですが、商品に可能性があるのは認識できました。
天:博多デニムですね。デニム素材と言えば、どうしても岡山や広島とかが中心になってくるんですが、素材から福岡で完結させたいという想いがあって、HAKATA JAPANさんをはじめ、博多織関連の方々や久留米絣の方々に協力頂くことで実現することができました。デニムって藍染なんですけど、福岡には久留米絣の藍染技術や博多織の織の技術があるんですね。それをミックスして、福岡産のデニムを作りたいと思っていました。コストや技術の問題があって、形になるまで4年かかったんですけど(笑)。今後は博多デニムを、アジアを含めいろんなところに広めていきたいですね。
ab:FACoや台湾でのイベント参加して何か反響はありましたか?
天:回数を重ねることによって、(FACoという)知名度も上がるし、それに伴ってブランドを知ってくださる方は増えてきたと思います。まだ、直接購入には至ってはいないんですけど、僕たちみたいに個人で活動している人たちってなかなか知ってもらえる機会がないので、そういう機会があるのはありがたいですね。それと、イベントを通していろいろなクリエーターさんとの繋がりが広がっていっています。帽子やアクセサリー、鞄など、服以外のクリエーターさんとコラボして、「MADE IN FUKUOKA」のファッションを提案していきたいですね。また、台湾でのイベントもとても反響がありました。ただ、正直言うと、金銭的な問題や法律的な問題、人の問題で、直接商売という段階には至らなかったですね。でも、予想もしないような大きなところから、お話をいただいて、商売の基盤はできていないですが、商品に可能性があるのは認識できました。


常に“アジア”を見据え、年内には台湾への足がかりを。
ab:どうして福岡に活動拠点を置こうと思ったのですか?
天:一番は福岡が好きだからですね。自分を育ててくれた学校、企業も福岡にあるし、自分が育ってきたところでもあるし、だからそこに恩返しがしたいっていうのはあります。あとは、アジア進出の為ですね。ヨーロッパとかアメリカとかではなく、僕はアジアに出たいと思っているので、そう考えると東京よりもチャンスがあるのかなって思っています。僕たちが提案したいのは、流行のファッションではないので、福岡の方がやりたいことができると思うし。商売的な話で言うと、東京に比べると福岡の方が市場は小さいんですけど、福岡って土地は、大阪より西の商圏をもっているので、かなりポテンシャルも持っていると思っています。だから、僕らは大きな商圏をとらなくても、地域に根付いたクリエーションとビジネスをしていきたい。
それを基盤にアジアを狙いたいと考えています。
ab:アジア進出はいつ頃を考えていますか?
天:台湾にもプロモーションにも行かせて頂いたので、年内には台湾への足がかりが作りたいと思います。同時に、中国に進出することが最終目標なんですけど、こちらも頂いているお話もあるので形にしていきたいですね。
ab:asianbeatを通じて、メッセージをお願いします。
天:まずは、目標を明確に持って下さい。具体的に目標を決めると、そこに向かってどうしていくかって道筋を考えるだけなので、自分の取る行動が考えやすくなります。あとは、諦めないことですね。続けていくことで、必ず応援してくれる人がどんどん増えてきます。
天:一番は福岡が好きだからですね。自分を育ててくれた学校、企業も福岡にあるし、自分が育ってきたところでもあるし、だからそこに恩返しがしたいっていうのはあります。あとは、アジア進出の為ですね。ヨーロッパとかアメリカとかではなく、僕はアジアに出たいと思っているので、そう考えると東京よりもチャンスがあるのかなって思っています。僕たちが提案したいのは、流行のファッションではないので、福岡の方がやりたいことができると思うし。商売的な話で言うと、東京に比べると福岡の方が市場は小さいんですけど、福岡って土地は、大阪より西の商圏をもっているので、かなりポテンシャルも持っていると思っています。だから、僕らは大きな商圏をとらなくても、地域に根付いたクリエーションとビジネスをしていきたい。

それを基盤にアジアを狙いたいと考えています。
ab:アジア進出はいつ頃を考えていますか?
天:台湾にもプロモーションにも行かせて頂いたので、年内には台湾への足がかりが作りたいと思います。同時に、中国に進出することが最終目標なんですけど、こちらも頂いているお話もあるので形にしていきたいですね。
ab:asianbeatを通じて、メッセージをお願いします。
天:まずは、目標を明確に持って下さい。具体的に目標を決めると、そこに向かってどうしていくかって道筋を考えるだけなので、自分の取る行動が考えやすくなります。あとは、諦めないことですね。続けていくことで、必ず応援してくれる人がどんどん増えてきます。

天本誠司(あまもとせいじ)
■略歴
久留米大学卒業後、香蘭ファッションデザイン専門学校にてデザイナーとしての基礎を学ぶ。卒業後、アパレルメーカーにてデザイナー・パタンナーとして活躍。2008年に独立し、自身のブランド「ALL MY LOVING」を始動。2008年より東京コレクション参加ブランド「UNDER CASTLE」のメインパタンナーも務める。2009年福岡アジアコレクションにてコレクションデビュー。
■Official Web Site
http://all-my-loving.net/
■ALL MY LOVING Blog
http://ameblo.jp/allmyloving-fukuoka/
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2012.09.13