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[愛魂 vol.30] 難波 章浩 ~MY WAYを貫き、輝き続けるカリスマ~(1/2)

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難波章浩

 国内における90年代メロディック・パンク、いわゆる“メロコア”ブームの火付け役として日本中の若者とストリートシーンを熱狂の渦に巻き込んだHi-STANDARDのフロントマン、難波章浩氏。ここ数年ダンスミュージック寄りな楽曲の発表や、IMALU、MAY.J、ZEEBRAなど他ジャンルのアーティストとのコラボレーションやプロデュースも積極的に行ってきた彼が、Hi-STANDARDの活動休止から約11年振りについに純粋なパンク・ロックを解禁した。
 活動休止中に沖縄で何を感じ、なぜシーンにカムバックしたのか。そして、そこから彼がパンクサウンドへ戻った経緯とは。今後アジアを始め、世界へと向き合うことをどう考えるのか。
当時若者たちに消えることのない大きな衝撃と影響を与え、今また新たな伝説を作ろうとする彼のクリエイティブの根源に迫った。

“活動再開を待っててはいけない”と思って、ソロ活動を始めました。

難波章浩
asianbeat(以下ab):音楽を始めたキッカケは?

難波章浩(以下難波):音楽というか、まずバンドを始めたキッカケは高校の時の文化祭だったんだけど、その時はバンドに夢中になっていて、すごい良い感じでしたね。その頃はサッカーもやっていたんだけど、卒業してから将来のことを考えた時、サッカーをやるか迷ったんだよね。僕がやっていた頃はまだサッカーとしてのプロの道はなくて。その時のバンドでデッカくなりたいと思ったんだ。

ab:バンドの魅力は?

難波:たくさんの人と会えるというのが一番楽しいことでしょうね。

ab:Hi-STANDARD活動休止後、表舞台に出ていない沖縄での生活中に何を感じましたか? そして、そこからソロとしての活動を始めたキッカケは?
難波:ハイスタが活動できないからどうしようって言うか……。でも生きるしかないから、復活を待ちながら過ごしていたね。子育てとかしながら。ハイスタでの活動ができなくても、他のメンバーを入れてバンドを組むというアイデアは当時はなくて。ハイスタの復活を待っていたけど、なかなかそうはいかないから、“活動再開を待っててはいけない”と思って、ソロ活動を始めました。そんな中で打ち込みの音楽を続けてましたね。打ち込みだけでも音楽はできるし、いくつか作品を出してその間もハイスタの活動再開を待っていたけど、やっぱりまだそのタイミングが来ないから、去年の夏から開き直ってバンドを始めましたね。

ab:活動休止している時からすると、今は充実していますか?

難波:そうだね。バンドは良いね。もう悩みはないです。休止している間は、人生だから悩むことだってあったし、みんなと同じで将来どうなるかなとか考えていましたよ。

僕なりに、みんなに元気を与えられるような音楽を発して行こうと思ってる。

ab:国内でのバンドブーム、ストリートカルチャーのムーブメントを築き、その形成を見てきた難波さんがいまの音楽シーンに感じることは?

難波:僕は今の音楽シーンのこととか、あまり分かんないんだよね。だから色んな人から教わろうと思ってる。まだ難波章浩としては始まったばかりだから。最近対バンで会った人たちと話してると、ハイスタに影響され憧れてバンドを始めた人とかがいっぱいいるのは分かったし、それはやっぱり嬉しいですね。

ab:IMALUさんやMAY.Jさんなど他ジャンルのアーティストのプロデュースや、ZEEBRAさんなど他ジャンルのアーティストの交流も積極的に行っていますが、いま難波さんが注目するジャンルやアーティストは?

難波:本当に色んな人、みんなに注目してる。ジャンルを超えて色んな人たちとコラボレーションしていきたいと思っていますね。
難波章浩
ab:ジャンルは超えていても、何か共通している点などはありますか?

難波:音楽をやってるということだね。音楽をやること事態、カラオケに行くとかも音楽だし、そこには何のラインもない。子供だって歌うし、それも音楽だよね。そこに、良いも悪いもない。僕はそう思ってる。今こうして居る場所にも音楽がたくさん流れてる。BGMがあり、空間が良い雰囲気になったり、まわりの人の会話が音楽となっていたり、僕には音が大事なんだよね。全ての音のバランスを常日頃感じていて、そこからメロディーが浮かんだりするんだ。街中に良い音が溢れていると良いよね。僕なりに、みんなに元気を与えられるような音楽を発して行こうと思ってる。IMALUちゃんやMAY.Jちゃんもそうだし、ハイスタのことがすごく好きだったって言ってもらえるアーティストさんによく会います。もしチャンスがあれば、そう人たちに僕のメロディーを歌ってもらいたいとも思っている。
僕はメロディーにメッセージを込めているから、よく聞いてもらえればすごく良い感じになると思う。今回のアルバムでもそうだし、ハイスタの時もそうだし。それは、一貫して言えることだね。それって世の中のシステムを良くすることにも繋がると思うし、なかなか大変なことだけど、人ひとりの心は動かすことができると思うから。例えば、若者たちが今勇気や夢がないとか言われてるけど、未来に何をやっていいのか分からないと言ってる人が多いから、「よし自分は明日から頑張ろう。何かやるぞ」と思ってくれたら良いと思うし。音楽をやっている人は、みんなそれをやっていると思う。ミュージシャンの人たちとか、ストリートカルチャーをやっている人には、そんな人が沢山いるから、みんなで一緒に上がっていけば良いと思うんだよね。

ab:海外での活動はありますか?

難波:この間はニューヨークでマスタリングをしてきました。エピタフに行ってCDを渡して、「日本はまだまだ行くぜ」って挨拶して。RANCIDのティムにも「頼むぜ」って言ったら、「いいね! よしやるぞ」って言ってくれたし。そうやって音楽活動ってライブをすることだけではなくて、僕は“日本のやつらも良い感じなんだぜ”って言って行けるラッキーな立場にいるので、そういうことをどんどんやらないといけないなと思ってる。そして、僕はこれからもどんどん良い作品を作って、向こう(海外)のレーベルから出せるようなものも作ろうと思ってるし、ライブもやりたいと思ってるんで。

ab:海外から見た日本人の良さとは?

難波:日本人だからという部分は何も思っていないよ。向こうの人たちはそんな風に分けて考えてない。ヤバイものはヤバい。サウンドが良いとか、格好良いものは良いとか。

ab:言葉の壁や反応などの違いは?

難波:そんなことは関係ないんじゃないかな。僕も海外と日本を分けて考えてないんだけど、たまたま向こうはヤバいけど、日本にもヤバい人やコトはあるし。その尺度はみんなと同じ感覚だと思う。きっと僕は、自分で言うのは何だけど、その人たちとやりたいと思う気持ちが強いからめちゃくちゃ頑張っている。その自信はある。勉強してるし。

ab:アーティストと話す機会や時間は多いようですね。

難波:ぶっちゃけて言ってしまえば、パンクロッカーの人たちはトップスターばかりだから、ヤバい人ばかりだから普通だとそんなに話せないとは思うよ。僕も難しいことはたくさんあるんだけど、飛び込んで行く。昔から。赤信号でも飛び込むくらいの勢いです(笑)。

ab:その経験をもとにアジアへ活動は今後考えていますか?

難波:これからどんどんやっていきます。韓国とかシンガポール行きたいですね。
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