- ホーム
- 特集
- デイリートピックス - 福岡の"今"の情報をキャッチ!
- 「ガイマン」ってご存知ですか?~北九州国際漫画フェスタに行っ...
「ガイマン」ってご存知ですか?~北九州国際漫画フェスタに行ってきました!
デイリートピックス
国境を越えて広がるマンガ文化
最近、日本でも海外のマンガを書店などで目にする機会が増えてきましたね。「ガイマン」とは、日本以外の地域で制作された海外の漫画全般を指す造語で、代表的なものに、通称アメコミといわれるアメリカのコミックや、フランス語圏のバンド・デシネ(以下、「BD」という。)、韓国のマンファなどがありますが、それぞれに制作方法やスタイルが異なり、それぞれに魅力ががあります。最近ではこれらの「ガイマン」の翻訳・出版が増えてきているそうです。
北九州市漫画ミュージアムで開催中の「北九州国際漫画フェスタ」では、そんな国境を越えて広がる多様なマンガ文化が多数紹介されています。
北九州市漫画ミュージアムで開催中の「北九州国際漫画フェスタ」では、そんな国境を越えて広がる多様なマンガ文化が多数紹介されています。

北九州国際漫画フェスタでは、『越境するマンガとメディア』と題して、第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門・アニメーション部門の受賞作品を紹介する特別企画展が開催されています。
この企画展では、マンガ部門大賞を受賞した荒木飛呂彦先生の『ジョジョリオン』の大きな複製原画と直筆漫画原稿や、同新人賞を受賞したBD作家バスティアン・ヴィヴェス氏の『塩素の味』の複製原画、同優秀賞を受賞した望月ミネタロウ氏の『ちいさこべえ』の複製原画などが展示されています。
私にとっては今回が初めてBD文化を知る機会となったのですが(以前、書店でBD作品を手に取ったことはあったのですが、それが"BD"だとは知りませんでした)、同じマンガ文化とはいえ、スタイルやコマ割り、ストーリー展開など、BDと日本のマンガとはかなり異なっていることを知って驚きました。企画展で展示されていた『塩素の味』の複製原画は、一コマ一コマの絵の芸術性が高く、ストーリーは詩的で、なんだか美しい絵本作品を見ているようでした。



『塩素の味』(バスティアン・ヴィヴェス作)の複製原画

© Nicolas de Crécy et Editions du Chêne
そして、そのBDにも影響を与えている大好きな荒木飛呂彦先生の作品(やはり圧倒的な画力に驚きます!)やBDの影響を受けている日本のマンガ作品もあり、それぞれの魅力を楽しむことができました。北九州市漫画ミュージアムの古川氏によると、ヨーロッパでも典型的なBDとは異なり、日本のマンガの影響を受けた若い作家が日本のマンガ風の作品を発表したり、アジアでも韓国のマンファやタイ、マレーシア、シンガポールなどでも日本の漫画の影響を受けた作品が多く発表され、それが日本にも輸入されてきているそうです。まさにマンガ文化は「越境」しているんですね。
北九州国際マンガフェスタでは、この企画展のほか、BDの世界的に著名な作家ニコラ・ド・クレシー氏が京都に滞在された際に制作された『京都手帳CARNETS DE KYOTO』から23点の複製原画が展示されています。こちらも氏のイマジネーションが作る不思議な京都の風景を堪能できます。
また、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の受賞作品の上映なども行われています。
マンガ好きもアート好きも楽しめる北九州国際漫画フェスタに足を運んではいかかでしょうか。
(編集部 ハオメイ)
「北九州国際漫画フェスタ」
【開催期間】 2014年9月6日(土)~9月28日(日)
【場 所】 北九州市漫画ミュージアム企画展示室(小倉北区浅野2-14-5 あるあるCity5階)
【開館時間】 11:00~19:00(入館は閉館の30分前まで)
【休 館 日】 火曜日(9月23日は開館、9月24日は振替休館)
【入 場 料】 無料(5階企画展示室のみ)
詳細はコチラへ⇒『北九州市漫画ミュージアム』
【場 所】 北九州市漫画ミュージアム企画展示室(小倉北区浅野2-14-5 あるあるCity5階)
【開館時間】 11:00~19:00(入館は閉館の30分前まで)
【休 館 日】 火曜日(9月23日は開館、9月24日は振替休館)
【入 場 料】 無料(5階企画展示室のみ)
詳細はコチラへ⇒『北九州市漫画ミュージアム』