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Interview Now ~しくみデザイン 中村 俊介~(1/2)
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2014年7月25日(金)、福岡の夏の風物詩「おいでよ!絵本ミュージアム」展のイベントとして、音と映像の要素を駆使した、インタラクティブなライブパフォーマンスが行われました。そこでこどもたちの心をがっちりと掴んだ、2013年米Intel社主催「インテル ® Perceptual Computing Challenge」において、作品名「KAGURA for PerC」でグランプリを受賞し国内外問わず活躍されている 『しくみデザイン』 中村俊介氏にお話を伺いました!
全世界を対象に開催されたインテル社主催のコンテストでグランプリに輝く!

Q.(asianbeat): 米インテル社主催の「インテル ® Perceptual Computing Challenge」で世界一に輝いた、“KAGURA for PerC”の動画を拝見させていただきました。 動画の中で、琴やピアノなど様々な楽器を触れることなく演奏されている中村さんのお姿にとてもわくわくしたのですが、思いついたきっかけはなんでしょうか?
中村 俊介氏(以下中村): もともと僕は楽器がひけないので、僕でも弾ける楽器が欲しいなって小さい頃から思ってたんですよ。それで、楽器も買っただけってことになるぐらいだし、練習するのは性格上無理で(笑) 練習しなくても弾いた気になる楽器が欲しいなと思ったんですが、なかったのでつくろっかなと思って作りましたね。
Q: 動画ではノリノリで演奏されていたので、きっと楽器や音楽に精通されてらっしゃるんだろうと思っていました!
中村: まったくですね、、。楽譜も読めないし(笑)自分でも弾ける楽器が欲しくてつくったものは10年以上前の会社をつくるきっかけとなった、元の「神楽」という作品です。普通のカメラを使っているんですが、その前でカラダを動かすと音が鳴って、演奏ができて人のシルエットの絵がつくられていくような、そういうアート作品みたいなものを出したんですよ。芸工大[九州芸術工科大学大学院(現・九州大学芸術工学研究院)]の学生の時にそれをつくって、結構評判良く色んな賞をもらったりして、そのまんま特許とって会社にしたんです。それからはずっとそのような参加型のコンテンツを企画したり、こども向けの施設用のものをつくったり、広告をつくったりということをずっとしていました。

「KAGURA for PerC*」で使ったカメラというのは、距離を検出できたり、人の動きやジェスチャーを見分けて撮ることができる、ちょっと普通のカメラとは違うカメラなんですよ。その新しい距離を検出できる深度カメラを使ったアプリケーションのコンテスト(Intel® Perceptual Computing Challenge)があるからそれに出してみないっていうオファーがあって。じゃ、そういうところに出すんだったら、今までの大元にやってた体験としての演奏というのをもっとちゃんと作ろうかっていうことになりました。新しい機能も追加してもう一回リニューアルしてつくるみたいな感じだったんです。ちゃんと機能を全部網羅して使いつつ、体験としても、見た目としても新しい感じのものを用意しようと思って制作し、発表したらそれが賞をいただいた、と。
*Intel社の新しいデバイス、Intel Perceptual Computing。通称“PerC”。
*Intel社の新しいデバイス、Intel Perceptual Computing。通称“PerC”。
色んなことに“慣れないようにしたい”
Q: 観る人、体験する人がワクワクするようなアプリや作品を多々つくられていると思いますが、作品を制作する上で影響を受けるものやアイディアの元になるものなどはありますか?
中村: あんまりないんですが、色んなことに“慣れないようにしたい”なって思っています。慣れるっていう動作や作業、行為がはいるものはあまりよくないものかな、と。「あー、慣れてきてやっとできるようになった」とか、「慣れてきたらなんか楽しくなってきた」ということじゃなくて、何かを慣れなきゃいけない邪魔してるものがあるわけですよね、きっと。ちゃんと設計されていないというか。だからそういうところがないようにしたいな、と思っています。
例えば、何かで失敗するとしますよね。ドアを開けようと思ったら『ガンッ!』となって、「あ!これ押すドアだった!」と気付くとか、そういうことってありますよね?
例えば、何かで失敗するとしますよね。ドアを開けようと思ったら『ガンッ!』となって、「あ!これ押すドアだった!」と気付くとか、そういうことってありますよね?

それだったら見た瞬間に「押すドア」だってわかるようにした方がいいし、そもそも引っぱれちゃだめだろうとか、そういう風に思うようにしたり。何かこの世の中にあるみんなが普通だと思って流してるところを、「なんでかなぁ」と思うようにはしてるんですよね。それで、「何でかな?」の後に、「じゃ、どうしたらいいかな?」まで出来るだけ考えたいと思ってるんです。
さっきお話したKAGURAにしても、楽器を弾けるようになりたいって結構みんな思うと思うんですけど、そしたらやっぱりまず楽器買って練習します、ってなりますよね。でも僕は「なんで練習しないといけないのかなぁ?」って思うんです。楽器を弾きたいのであって、練習がしたいわけではないんですよ(笑)ということは、練習しなくても弾ける楽器というものがあればいいんじゃないのかなと思って。
元のKAGURAを作った時は十何年も前なのでパソコンとか割とやっと普及されたって時期ぐらいの時でした。パソコンって面白いなって感じて、デジタルだから絵とか音とか何でもパソコンだけで扱える。でもこんなに面白いのに、大体なんでも置き換えしかしてないなって思ったんですよ。絵を描くものの替わりに、フォトショップやイラストレーターがあったり、ピアノとかギターの代わりにシ-ケンサーとかがあったり。そうじゃなくて、やりたいのは、「これじゃなきゃ絶対できないこと」っていうのが何でないのかなって思って。その辺がいろいろと合わさって、楽器弾けない、練習しなくても弾けるような感じになるものをパソコンのようなデジタルのものじゃなければ絶対出来ないような表現で、何にも触らず適当に身体を動かして気持ちよくなれるものはないかなぁというようなところを総合していったら、あんなもの(KAGURA)が出来ました。
さっきお話したKAGURAにしても、楽器を弾けるようになりたいって結構みんな思うと思うんですけど、そしたらやっぱりまず楽器買って練習します、ってなりますよね。でも僕は「なんで練習しないといけないのかなぁ?」って思うんです。楽器を弾きたいのであって、練習がしたいわけではないんですよ(笑)ということは、練習しなくても弾ける楽器というものがあればいいんじゃないのかなと思って。
元のKAGURAを作った時は十何年も前なのでパソコンとか割とやっと普及されたって時期ぐらいの時でした。パソコンって面白いなって感じて、デジタルだから絵とか音とか何でもパソコンだけで扱える。でもこんなに面白いのに、大体なんでも置き換えしかしてないなって思ったんですよ。絵を描くものの替わりに、フォトショップやイラストレーターがあったり、ピアノとかギターの代わりにシ-ケンサーとかがあったり。そうじゃなくて、やりたいのは、「これじゃなきゃ絶対できないこと」っていうのが何でないのかなって思って。その辺がいろいろと合わさって、楽器弾けない、練習しなくても弾けるような感じになるものをパソコンのようなデジタルのものじゃなければ絶対出来ないような表現で、何にも触らず適当に身体を動かして気持ちよくなれるものはないかなぁというようなところを総合していったら、あんなもの(KAGURA)が出来ました。
誰でも簡単に『音の鳴る絵』を作れる!"paintone (ペイントーン)"
中村: ペイントーンを作った時もやっぱりそうでした。タッチパネルで触ったら直接絵が描ける、音もなるすごく面白いものが出来た、と。
いろんなものをもっともっと原理までおとしたら、結局音と絵、オーディオとビジュアル、それに対してタブレットだったら「さわる」、カメラだったら「うごく」だったりというインタラクションができるようになったらかなりすごいことだな、と思って。ほとんどこれだ!すべての世の中のものが、大体これで出来てるんじゃないのかって思って。この組み合わせをいかに単純化して気持ちよくすればいいかっていうことを追求することで、新しいものとか面白いものとかって出来るんじゃないかなって思っています。
いろんなものをもっともっと原理までおとしたら、結局音と絵、オーディオとビジュアル、それに対してタブレットだったら「さわる」、カメラだったら「うごく」だったりというインタラクションができるようになったらかなりすごいことだな、と思って。ほとんどこれだ!すべての世の中のものが、大体これで出来てるんじゃないのかって思って。この組み合わせをいかに単純化して気持ちよくすればいいかっていうことを追求することで、新しいものとか面白いものとかって出来るんじゃないかなって思っています。

Q: 新しいものを作っていくときは「なんで?どうして?」という気づきが大切なきっかけになっているんですね。
中村: そうですね!「なんで?どうして?」っていうのと、ラクしたいんですよ!もうとにかくラクしたいんで(笑)どこまで最小限の要素にまで落としこめばいいのかって考えて、一回余分なものをぜんぶ排除してほんとにこれだけあればいいや!ってくらいにまで残した後に、そこで元に戻ったら同じものが出来ちゃうからちょっと視点やディレクション、方向を変えてそこからもう一回広げる作業をするんですよね。するとみんな共通の意識はあるけど、ちょっと見たことがないものとか、ちょっと違う印象のものとかが作りやすい。
Q: KAGURA for PerCの操作画面やアイコンが、すっきりとシンプルなデザインで分かりやすく、テンポやボリュームの上げ下げなどのコマンドを出した時の水の波紋の様なエフェクトも実際に触ってみたいという気持ちになりました。そして出されたコマンドに遅れることなく反応するシステムにも驚きました!KAGURAを経験するために必要なものがパソコンやカメラなど持ち運び可能な機器で体験できることはとてもすごいことですよね!
中村: あれ、(コマンドを出す時)気持ちがいいんですよ(笑) 水の中に手をぎゅーっと入れるような感じで!そうですね、パソコンなどがあればどこでも出来ちゃいますね!
中村: そうですね!「なんで?どうして?」っていうのと、ラクしたいんですよ!もうとにかくラクしたいんで(笑)どこまで最小限の要素にまで落としこめばいいのかって考えて、一回余分なものをぜんぶ排除してほんとにこれだけあればいいや!ってくらいにまで残した後に、そこで元に戻ったら同じものが出来ちゃうからちょっと視点やディレクション、方向を変えてそこからもう一回広げる作業をするんですよね。するとみんな共通の意識はあるけど、ちょっと見たことがないものとか、ちょっと違う印象のものとかが作りやすい。
Q: KAGURA for PerCの操作画面やアイコンが、すっきりとシンプルなデザインで分かりやすく、テンポやボリュームの上げ下げなどのコマンドを出した時の水の波紋の様なエフェクトも実際に触ってみたいという気持ちになりました。そして出されたコマンドに遅れることなく反応するシステムにも驚きました!KAGURAを経験するために必要なものがパソコンやカメラなど持ち運び可能な機器で体験できることはとてもすごいことですよね!
中村: あれ、(コマンドを出す時)気持ちがいいんですよ(笑) 水の中に手をぎゅーっと入れるような感じで!そうですね、パソコンなどがあればどこでも出来ちゃいますね!
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