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ロリータファッションの歴史

ロリータファッションの歴史
今や海外からも「カワイイ」ファッションとして注目されているロリータファッションはどのようにして始まったのでしょう?ヨーロッパのお姫様のような格好がストリートファッションとして定着し何故海外から注目されるほど成長したのか、ロリータファッションの歴史を紐といてみましょう。
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1980年代~ロリータファッションのルーツ~

現在のロリータファッションは、1980年代にピークを迎えたドール・ファッションにルーツを持つと言われています。当時の代表的なブランドは現在でもカントリーテイストで知られる「Pink House」。当時、アイドルがCDのジャケットで着ていた事で注目を集めていたファッションブランドの「MILK」のデザイナーが独立して「Jane Marple」「Emily Temple cute」が登場しました。どちらのブランドも装飾やコンセプトにロリータ的な要素がありますが、当時は「ロリータファッション」と言う表現はなく、新しいタイプの女の子のファッションを取りあげた雑誌「Olive」を愛読している女の子の事を雑誌の名前から取って「オリーブ少女」と呼んでいました。
「オリーブ少女」も少女やお人形さんが着ているお洋服を連想させるスタイルだったので現在のロリータファッションの起源はここにあると思えます。 そして、1980年代後半になると、インディーズバンドを専門に扱ったレーベルとしては最大手の「ナゴムレコード」の所属アーティストのライブに通う奇抜なファッションをした女の子達を「ナゴムギャル」と呼んでいました。バンギャル(バンドを追っかけるギャルの事)が奇抜で派手なファッションが多い印象が付いたのはこの頃からでしょう。
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1990年代~ヴィジュアル系バンドの人気と共に誕生した「ゴスロリ」~

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1990年代初頭に入ると、ようやくカテゴリーとして明確に区別された「ロリータファッション」という表現が雑誌で使われ始めました。そして「ヴィジュアル系」と呼ばれるロックバンドが誕生し始めたのもこの頃からで、今や世界的に有名なバンドX JAPANがデビューしたのもこの頃です。「ヴィジュアル系」の呼び名はきらびやかな衣装をまとい、女性的なメイクをしたりと“ヴィジュアルにこだわるバンド”という意味で知られていますが、X JAPANのアルバムの「VANISHING VISION」から来ているとも言われています。X JAPANのファン達が彼らのコスチュームを真似してライブに通っていた事が現在のゴスロリのルーツになっているとも言えます。
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さらに1990年代後半になるとMALICE MIZERがブレイクし、中でも女性的なコスチュームを貫いていたmana様が現在のゴスロリに最も近く、自身のアパレルブランド(Moi-meme-Moitie(http://moi-meme-moitie.shop-pro.jp/))も立ち上げ、現在もゴスロリ文化に影響を与え続けています。その後もゴスロリとヴィジュアル系バンドは切り離せない存在になっているのですが、ヴィジュアル系バンドのファンにロリータが多い理由は「王子様に憧れる(追いかける)お姫様」という気持ちでロリータファッションを着る女の子が多いのです。
1998年に雑誌KEROUAC(現在の「KERA」)のストリートファッションスナップにロリータファッションが取りあげられ、この頃からロリータファッションブランドも多く誕生し始めていた事からユーザーからも「もっとロリータファッションの情報が欲しい」という需要が生れていました。

2000年代~ロリータのジャンルの細分化~

そして2000年代前半に入ると映画「下妻物語」のヒットにより世間一般的にもロリータファッションが認知されました。主人公竜ケ崎桃子(深田恭子)のファッションに憧れてロリータを始めたという女の子も急増したほど社会現象になりました。
2000年後半には矢沢あい原作「NANA」がコミック、映画共にヒット。ロリパン(ロリータパンク)が急増しました。「NANA」の主人公が愛用しているイギリスのブランドVivienne Westwoodのブームにより、ロリータにパンクの要素を混ぜた「ロリパン(ロリータパンク)」が急増したのもこの頃からです。今でもヴィジュアル系バンドのライブに通う女の子によく見られるファッションです。 インターネットが普及し、欲しい情報が気軽に手に入るようになりましたので、日本のマンガ、アニメ、音楽といったカルチャーが海外から注目されると同時にロリータファッションも注目されるようになりました。今や世界中でロリータファッションの愛好家がいるほど日本が世界に誇れるカルチャーへと成長をしたのです。
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※参考文献1:松浦桃さん 著「セカイと私とロリータファッション」
※参考文献2:文化服装学院広島校AD科 宇賀晴海さん西洋服飾史レポート

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