asianbeat(以下ab):映画「攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D」を観て攻殻機動隊の世界観やテーマと3D化というのはすごく相性がいいと感じました。神山健治監督(以下神山):そうですね。表現とテーマが結びついているのは感じていたので、うまくいくだろうという思いはありました。電脳化しているサイボーグたちの視点や電脳空間にダイブしていく映像は特にうまく表現できたなと、思った以上の効果があったなと出来上がった作品を観て改めて感じました。
ab:攻殻機動隊が皆に愛される作品でありつづけている理由をどのように考えていますか?神山:僕がSACシリーズを作り始めた10年前あたりからインターネットの普及が徐々に一般化されてきて、作品で描かれている事が身近な問題として理解できるようになってきたというのが一番の理由だと思います。その中でさらにもっと進んだ社会ではどんな事が起きるのだろうかとか、今現実で起きている問題を誇張してそれをエンターテインメントにしているという点がこの作品の魅力でもあります。刑事ドラマのような一話完結の視聴し易いフォーマットであり、幅広い年齢層に向けて表現する事ができて、しかもそれをマニアックにも描くこともできるというところがきっと皆さんの琴線に触れているんじゃないかなという風に考えています。