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櫻井孝昌(Takamasa Sakurai) のJAPAN! JAPAN! JAPAN!

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第44回 アイドル、里山に出会う~光井愛佳、和田彩花(スマイレージ)、鞘師里保(モーニング娘。)インタビュー

2012年大ヒットした劇場版アニメに「おおかみこどもの雨と雪」がある。おおかみおとこと恋におち、二人の子供を育てた人間の母親の13年間を描いた本作は、母の子供への愛情、子供の自立といったテーマと同時に日本の里山を深く描いた作品でもあった。
人と自然、人と動物の共存。里山はその集約された場所であり、日本人が改めてその価値を問い直さなければいけないということを、「おおかみこどもの雨と雪」は描いていたと思う。
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▲光井愛佳
「里山へ行こう」をキーワードに、モーニング娘。らハロー!プロジェクトのアイドルたちがのぞんだ「SATOYAMA movement」。
今回はアイドルが里山をどう自分の目で見たかを、モーニング娘。OGの光井愛佳、スマイレージの和田彩花、モーニング娘。の鞘師里保にインタビューした。
「このプロジェクトに関わるまで里山について考えたことはありませんでした。もちろん今もわからないことはたくさんありますが、自分で種を播いた野菜が育ったときは嬉しかったですし、収穫したときは充実感がありました。ホウレンソウや小松菜、モロヘイヤ、白菜といった野菜です」(光井)
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▲和田彩花
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▲鞘師里保
「私はDIYでウッドデッキ作りに参加したのですが、作業後はプールではしゃいだ後の心地よい疲れみたいでした」(和田)
和田は鞘師と「ピーベリー」というユニットを組み、「キャベツ白書~春編~」というシングルを出している。おばあちゃんを思う孫の心と、里山を歌ったこの曲を聴くと泣いてしまうという女性ファンの声が、私のところにもTwitterのメッセージなどでよく届いてくる。「この歌が、家族とか自然とか農業について考えてもらうきっかけになればいいなと思っています。スマイレージで活動しているときはスマイレージを一人でも多くのみなさんに知っていただくよう頑張っていますが、ピーベリーでは里山のこともたくさんの人に知ってもらいたいと思って活動しています。これは初めての感覚でした」(和田)
「私は残念ながらまだ畑には行っていないのですが、二人が作ったご飯をいただきました。身近な人たちが作った食材を食べることで、すべては誰かの手で作られているんだということを実感できたことが大きかったです」(鞘師)
「里山の地域おこしで頑張っている女性たちにも、このプロジェクトを通してたくさん出会えました。そんなみなさんの充実した姿を見ながら、私ももっと自分の足で歩いていかないといけないなと思いました。私自身も少し大人になれたのではないでしょうか」(光井)
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▲パシフィコ横浜で行なわれたイベント「Forest For Rest SATOYAMAへ行こう」の閉会式
日本の大切な財産である里山。その風景を荒らしてはいけないと頭ではわかっていても、なかなかそこに足を向けることができないのが都会に暮らす人たちの現実だろう。
身近なアイドルが日本の里山に行く。そのことは、日本を背負って海外に行こうと叫び続けてきたことと同じように大切なのだなと、話を聞きながら思った。
里山の存在をそれぞれの言葉や活動で伝えようとする3人に、日本の魅力を聞いてみた。
「四季があることではないでしょうか。だからこそ食べ物の種類も豊富なわけです。四季があるからこそ、オシャレもいろいろ楽しめますよね」(光井)
「自然の豊かさだと思います」(和田)
「私は技術力だと思います」(鞘師)
日本は日本にしかないものを創る国だ。世界の若者はこう口にする。そして、その延長線に彼らが例としてあげるのがアニメやアイドルだ。
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▲左から光井愛佳、和田彩花、鞘師里保
四季と豊かな自然と匠のクリエイティブ精神に富んだ国、日本。日本をもっと知りたいと思うことに、このプロジェクトの大きな意義があるのではないだろうか。
アイドルは日本の大切な伝統文化だと私は確信している。
私が人生観を変えるような衝撃を受けた2009年7月パリライブ時のモーニング娘。メンバー8人。まさに光井愛佳もその一人だったわけだが、そのときのメンバーはいまや二人しかいない。その一人田中れいなも5月に卒業だ。
この8人がいなくなるころ、私もモーニング娘。を卒業しているのではないかとさえ当時は思っていたのだが、実際にはその逆になった。
鞘師里保は、モーニング娘。単独で最初に臨んだ2011年4月の大宮ソニックシティーでのライブ以来、この年は高橋愛を追い続けようと思っていたこともあり、9期メンバーともどもライブでの姿を観続けてきた。10期、11期も加入し、その急激な成長を見続けるなかで、アイドルは伝統文化だという思いは確信になった。
日本がいま守らなければならないものは何か。アイドルと里山という組み合わせは、そこに行きつく気がする。

SATOYAMAでの思い出

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執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール 

櫻井孝昌.jpg作家、ジャーナリスト、事業企画・イベントプロデュース等の仕事とならび、世界24カ国延べ100都市以上で講演やイベント企画、ファッションショーといった「ポップカルチャー文化外交」活動を実施中。外務省委嘱のカワイイ大使プロデューサー、アニメ文化外交に関する有識者会議委員等も歴任。著書(発売順)に『アニメ文化外交』(ちくま新書)『世界カワイイ革命』(PHP新書)『日本はアニメで再興する』(アスキー新書)『ガラパゴス化のススメ』(講談社)『「捨てる」で仕事はうまくいく』(ダイヤモンド社)がある。
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