- ホーム
- ポップカルチャー見聞録~世界が愛する日本を追いかけて~
- 第6回 アンカフェのライブに大絶叫。南米最大のオタクイベント...
第6回 アンカフェのライブに大絶叫。南米最大のオタクイベント「アニメフレンズ 」にできた架け橋(3/3)
前へ | 次へ

アニメフレンズでのアンカフェのライブ風景







アンカフェのメンバーは、ステージをおりると、どこにでもいるごく普通の男子である。ブログやTwitterでもありのままの自分の私生活を見せている。でも、海外のファンはだからこそいいのだという。ステージでは完璧なのに、ふだんは自分たちと何も変わらない生活をしていることを教えてくれる日本のアーティストたちへの海外の若者の信頼は厚い。でも、これはじつは日本のアニメのキャラクターへの認識に近いのだ。
宇宙や異世界から来たスーパーヒーローではなく、学校に通い、友達と遊び、ファッションにも夢中で、好きな人ができたりする。そんな主人公たちがヒーロー、ヒロインになる日本のアニメ。日本人には当たり前のものが、海外の人には当たり前でないのだ。
日本人は日本人のままでいい。日本にしかないものを、日本人のメンタリティを大事にしながら創造していってほしい。

海外の日本ファンにいつも教わることだが、アンカフェのライブと、カフェっ仔と呼ばれるファンの姿に改めてそのことをかみしめたブラジルだった。
アニメフレンズは、約10年前、私が尊敬してやまない影山ヒロノブさんと主催者の1通のメールから絆が始まり、10万人を超える動員規模にまで大きくなったイベントである。
影山ヒロノブさんをはじめ、数々のアーティストがライブをしてきてステージに、来年、再来年、どんなアーティストが立ち、日本とブラジルの絆を深めていくのか、楽しみでならない。
今回、アニメフレンズで実施した私のパネルにもたくさんの日本ファンが集まってくれた。ペルーから来てくれたTwitterのフォロワーもいた。
日本とブラジルは遠いけれど、でも心の距離は遠くない。そして、中南米の多くの国も、きっと状況は同じなのだと思う。
私はいつも自分のSNSで、訪問したことのない国の若者とやりとりしながら感じている。
いつになるかわからないが、いつも暖かい日本への愛を送ってくれる人たちが暮らす中南米の未訪問国にも、文化外交活動で行ってみたいと願っている。
執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール

関連記事はコチラ
JAPAN! JAPAN! JAPAN!←バックナンバー一覧はこちらから
J Pop Culture 見聞録←バックナンバー一覧はこちらから
■このコメント欄は読者の意見や感想を投稿する場です。当サイトが不適切な投稿と判断した場合は削除することがありますのでマナーを守ってご利用ください。
前へ | 次へ