「鼓動」2010年10月14日
パセリ、セージ、ローズマリー、タイム ♪
最近、ハーブづくりに関心を持っている人も多いが、我がマンションのささやかなベランダにも、イタリアンパセリ、バジル、スペアミント、タイムなどのハーブの鉢がいくつか並んでいる。ほとんど料理や飲物に利用する。ハーブの仲間では、シソ科の植物が多い。バジルもミントもタイムもシソ科の仲間だ。全体に香りのある油分を含んでいる。形態上の最大の特徴は、唇形の花弁のほかに、茎が四角柱であることだ。コレって覚えていれば結構話題のタネになるはずだ。
「パセリ、セージ、ローズマリー、タイム ♪」
サイモン&ガーファンクルの『スカボロー・フェア』では繰り返されるフレーズ。このフレーズに、一体どういう意味があるのか不思議だったが、さる小説家が、これを厄除けの呪文ではないかと書いていたのを思い出す。
ねえ、スカボロー・フェアに行くのかい
パセリ、セージ、ローズマリー、タイム
そこに住む娘によろしく言ってくれないかな
その娘、むかしぼくの恋人だったんだ。
スカボローに行く道は森を抜ける道だ。旅人をからかう森の精たちが色々の謎をかけてくる。そのとき、旅人たちはこの呪文を唱えた。かつて呪術的行為に使われたハーブ。旅人たちはハーブが持つ神秘の力で災厄を逃れようとした。
ベランダにいると家人の呼ぶ声がする。その声の調子からして好ましからざる事態を招く声だ。聞こえないふりをしながら、こうつぶやこう。
「パセリ、セージ、ローズマリー、タイム ♪」 (HR)
新型コロナウイルス感染症対策が各地で実施されています。イベント・店舗の運営状況は公式サイト等でご確認ください。
















