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櫻井孝昌(Takamasa Sakurai) のJAPAN! JAPAN! JAPAN!

【櫻井孝昌のJAPAN! JAPAN! JAPAN!】 第92回 世界で密かにブーム。OBENTO (お弁当)はいかに広まったか?

アメリカのイベントで、「アニメで知った日本の文化や生活は何か?」という質問をたくさんの来場者にしたことがあった。
先生に怒られてバケツを頭にのせて立たされること、などというかなりユニークな回答もあったが(私は自分のリアルな人生でその光景を目撃したことはないけれど)、もっとも多かった回答が日本食だった。そば、うどん、とんかつ……といった日本食が、彼らの口からあがってくる。
アニメのなかにはありとあらゆる日本が登場する。アニメは、日本文化を海外に紹介する大使のような存在でもあるのだ。
アニメが広げた日本の食文化のひとつに、「お弁当」がある。お弁当は「OBENTO」「BENTO」とそのままアルファベット表記され、いま海外で密やかなブームになっている。
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▲2010年。マルセイユ。ジャパン・エキスポ・シュード。
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▲マルセイユ。ジャパン・エキスポ・シュード。
日本のアニメは中高生が主人公なことが多く、必然的に彼らの学校生活も描かれることが多い。となると、登場人物同士が会話しやすい昼休みのシーンが多くなり、お弁当がたくさん登場することになったのだ。
登場するといっても、お弁当が映るのはほんの一瞬、1秒にも満たないシーンがほとんどだろう。だが、その観ている人が気づくか気づかないようなシーンでも、お弁当の中身まで美味しそうに描いてしまうのが、日本のアニメーターたちの性なのだ。世界がほれる日本の「匠」である。
アニメに描かれるようなお弁当を食べてみたい、作ってみたいは、海外のアニメファンからよく耳にする。キャラ弁などは、もはや彼らにとっていつか食べてみたい、夢のような存在だ。
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▲マルセイユ。ジャパン・エキスポ・シュード。
海外のアニメイベントでも、弁当箱が売られていることが多い。海外の若者は、その小さな箱に日本の匠を感じてくれているのだ。じつにありがたく、素晴らしいことではないか。
2011年11月、モスクワの大学を訪問したとき、学食で、自分で作ったお弁当を食べている女子大生に出会った。
「日本人のように上手にはまだ作れないんです」
彼女は恥ずかしそうに話してくれたが、とてもおいしそうなお弁当だった。おかずとデザートを弁当箱に詰め、ライスは学食のものを購入していた。お弁当箱にパスタを詰めた若者などに、海外のアニメイベントで出会うことがあったが、彼女のお弁当は、私が海外で目撃した最初の本格的な日本式のお弁当だった。あれから2年強。世界には日本風のお弁当を持参する若者がきっと増えていることだろう。
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▲2011年。自作の日本式お弁当持参の女子大生。
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▲2011年。モスクワの大学の学食。
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▲ロシア女子学生お手製のお弁当
DSC04386s.jpg▲モスクワの大学の学食。筆者(櫻井)が選んだメニュー。やはりロシアと言えばのボルシチ!
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DSC06214s.jpg▲20011年。メキシコのアニメイベントで売られていた「OTAKU BENTO」
メキシコのイベントでは、「OTAKU BENTO」なるものが売られていた。中身は揚げ物中心。いったいどのあたりがオタクなのだろうかと思うが、OTAKUとBENTOというキーワードをつなげること自体に意味、ウリがあるのだろう。でも、このセンスって、もしかしたら日本にとっても食に関するビジネスチャンスかもしれないと思ったりした。
日本人には当たり前で海外の人たちには当たり前でないもの。それはお弁当の他にもたくさんあるだろう。
海外のアニメイベントは、日本人には当たり前すぎて気づかない宝物を教えてくれる場所でもあるのだ。
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▲2009年。パリのショップで売られていたお弁当箱。
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執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール 

櫻井孝昌.jpg作家、ジャーナリスト、事業企画・イベントプロデュース等の仕事とならび、世界25カ国延べ120都市以上で講演やイベント企画、ファッションショーといった「ポップカルチャー文化外交」活動を実施中。外務省委嘱のカワイイ大使プロデューサー、アニメ文化外交に関する有識者会議委員等も歴任。著書(発売順)に『アニメ文化外交』(ちくま新書)『世界カワイイ革命』(PHP新書)『日本はアニメで再興する』(アスキー新書)『ガラパゴス化のススメ』(講談社)『「捨てる」で仕事はうまくいく』(ダイヤモンド社)がある。
ツイッターでも海外情報発信中 http://twitter.com/sakuraitakamasa/
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