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第35回 高橋愛インタビュー② ライブ力。「人間追い込まれたら、なんでもできるんです」
高橋愛のことを語るとき、やはりそのライブパフォーマンスの素晴らしさ抜きには語れない。2010年、パリで私を虜にしたのも、そのライブ力だった。
「モーニング娘。に入ったときからすっとやらせてもらっていますが、コンサートがあったからこそ、ここまで成長できました。怒られてばかり、どうしても追いつけない、でも追いつきたいと思っていたのが初めでした。つらいと思ったこともありました。ライブはリアルです。ファンのみなさんの反応がダイレクトに返ってきます。つねにその環境にいられたことが大きかったし、自信を持ってパフォーマンスができるようになったのも、その積み重ねがあったからです。ずっと突っ走っていたなと思います」
2010年パリで初めてモーニング娘。のライブを観たとき、最新の曲と並び、「LOVEマシーン」や「恋愛レボリューション21」といった代表曲も披露された。それは、オリジナルメンバーのカバーでなく、まさに彼女たち自身の「LOVEマシーン」だったことをいまでも鮮明に覚えている。
「モーニング娘。のヒット曲があるのはモーニング娘。の強みです。でも、同じ曲を歌っていても違って見せたいなという想いはつねにありました。今のメンバーで見せる『LOVEマシーン』の良さもあると思うんです。当時のメンバーは誰もいませんし、『LOVEマシーン』が世に出た年に生まれたこもいるんです。そういうのが面白いと思うんです、モーニング娘。は」
ライブがあったからこそ成長できたと語る高橋愛も、加入当初はそのありがたみがわからなかったという。
「ライブのありがたみがわかってからのコンサートは楽しかったですね。ただガムシャラにやるのではなく、いろいろなことを考えながらステージにのぞむようになりました」
それだけ愛したモーニング娘。のライブを離れる寂しさはないのだろうか。
「その寂しさはありますよ。でも、モーニング娘。が進化し続けるために、自分のパートを後輩にあげたいという気持ちも強かったです。私もそうやって先輩にもらってきましたし、今度は私が後輩にあげる番です。さびしいけれど、私自身も次のステップに進んでいかなければならないし」
「モーニング娘。に入ったときからすっとやらせてもらっていますが、コンサートがあったからこそ、ここまで成長できました。怒られてばかり、どうしても追いつけない、でも追いつきたいと思っていたのが初めでした。つらいと思ったこともありました。ライブはリアルです。ファンのみなさんの反応がダイレクトに返ってきます。つねにその環境にいられたことが大きかったし、自信を持ってパフォーマンスができるようになったのも、その積み重ねがあったからです。ずっと突っ走っていたなと思います」
2010年パリで初めてモーニング娘。のライブを観たとき、最新の曲と並び、「LOVEマシーン」や「恋愛レボリューション21」といった代表曲も披露された。それは、オリジナルメンバーのカバーでなく、まさに彼女たち自身の「LOVEマシーン」だったことをいまでも鮮明に覚えている。
「モーニング娘。のヒット曲があるのはモーニング娘。の強みです。でも、同じ曲を歌っていても違って見せたいなという想いはつねにありました。今のメンバーで見せる『LOVEマシーン』の良さもあると思うんです。当時のメンバーは誰もいませんし、『LOVEマシーン』が世に出た年に生まれたこもいるんです。そういうのが面白いと思うんです、モーニング娘。は」
ライブがあったからこそ成長できたと語る高橋愛も、加入当初はそのありがたみがわからなかったという。
「ライブのありがたみがわかってからのコンサートは楽しかったですね。ただガムシャラにやるのではなく、いろいろなことを考えながらステージにのぞむようになりました」
それだけ愛したモーニング娘。のライブを離れる寂しさはないのだろうか。
「その寂しさはありますよ。でも、モーニング娘。が進化し続けるために、自分のパートを後輩にあげたいという気持ちも強かったです。私もそうやって先輩にもらってきましたし、今度は私が後輩にあげる番です。さびしいけれど、私自身も次のステップに進んでいかなければならないし」

彼女たちのライブを観るたびに感じていたことがある。リーダーとして、新しいメンバーたちが完成度の高いライブに、初日についていけるようにいかにもっていっていたのだろうか。
「それは私だけの力ではありません。先生やスタッフ、なによりも本人たちが追いつきたいと思わなければ何もできません。人間追い込まれたらなんでもできるんです。
「それは私だけの力ではありません。先生やスタッフ、なによりも本人たちが追いつきたいと思わなければ何もできません。人間追い込まれたらなんでもできるんです。
ライブを観てくださった方が、『モーニング娘。はすごいね』と言ってくださるのですが、やらざるを得ない状況にあるんです。メンバーを見ていてもすごいと思います。初めは何もできなかった9期のこもちゃんと踊れている。この場所って人を成長させるんだなって。そういう意味で、私たちの場合、みなが同期じゃなくてよかったと思います。10期が入って、9期はヤバいと思っているはずです。でもそういうことも人を成長させます。私は本当に素晴らしい場所にいたんです」
ロックで育ってきた私にとって、アイドルとライブというのが、頭のなかでどうしてもリンクできていなかった。見なければわからないこともある。私もパリにいたことで観に行ったモーニング娘。のライブはそのことを痛切に教えてくれた。
ジャンルでくくって考えてはいけない。アニメ文化外交を通して、そのことを世界と語り合っている私自身も、アイドルという存在をよく理解もしないまま、ひとくくりで考えていたのだろう。
高橋愛から新垣里沙へバトンが渡され、10期メンバーも加わったモーニング娘。が来年、どんなライブを見せてくれるか、大いに期待して見守っていきたい。
そして、高橋愛自身が次に見せてくれるステージを観るのが楽しみでならない。
ロックで育ってきた私にとって、アイドルとライブというのが、頭のなかでどうしてもリンクできていなかった。見なければわからないこともある。私もパリにいたことで観に行ったモーニング娘。のライブはそのことを痛切に教えてくれた。
ジャンルでくくって考えてはいけない。アニメ文化外交を通して、そのことを世界と語り合っている私自身も、アイドルという存在をよく理解もしないまま、ひとくくりで考えていたのだろう。
高橋愛から新垣里沙へバトンが渡され、10期メンバーも加わったモーニング娘。が来年、どんなライブを見せてくれるか、大いに期待して見守っていきたい。
そして、高橋愛自身が次に見せてくれるステージを観るのが楽しみでならない。
▲11月27日から始まった帝劇ミュージカル「ダンス・オブ・ヴァンパイア」ヒロインのサラ役に出演毎週水曜日更新!
※次回は、韓流アイドルの圧倒的興隆を日本のアイドルはどう見ているのか、その確信に迫っていく。
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執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール
作家、ジャーナリスト、事業企画・イベントプロデュース等の仕事とならび、2012年7月現在世界23カ国100都市以上で講演やイベント企画、ファッションショーといった「ポップカルチャー文化外交」活動を実施中。外務省委嘱のカワイイ大使プロデューサー、アニメ文化外交に関する有識者会議委員等も歴任。著書(発売順)に『アニメ文化外交』(ちくま新書)『世界カワイイ革命』(PHP新書)『日本はアニメで再興する』(アスキー新書)『ガラパゴス化のススメ』(講談社)『「捨てる」で仕事はうまくいく』(ダイヤモンド社)がある。ツイッターでも海外情報発信中 http://twitter.com/sakuraitakamasa/
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