「鼓動」2010年1月22日
落語・ラクゴ

筆者のひいきは、今はなき桂枝雀。枝雀の「まくら」は、哲学的で発想、飛躍は天才的だ。神戸大学哲学科中退という経歴も影響しているのか。先日行われた「博多天神落語まつり」では、枝雀の弟弟子に当たる桂南光、桂ざこば等桂米朝一門を聴いてきた。
落語は何百年も歴史を持つ日本が誇る話芸。これらの土壌から現代の若手漫才芸人も多くの滋養をくみ取っている。例えば、人気漫才コンビ「爆笑問題」も随分と立川談志等を研究しているようである。翻ってみれば、明治の文豪夏目漱石も随分寄席に通ったらしく、漱石を通し落語は、早くから現代日本語それ自体にも影響をあたえている。
枝雀は、英語落語に取り組み、海外でも公演をしていた。英語落語「White Lion」などなかなか笑わせる。日本の落語ブームが世界にも広がりアニメ、漫画、ファッション等に続くクールジャパンとして「ラクゴ」になる日が来る?(IT)
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