「鼓動」2010年1月24日
わたしはカモメ

月軌道に乗った衛星のハイビジョンカメラからは月のクレーターや溝などの鮮明な静止画像などとともに、「地球の出」や「地球の入り」の動画も届いた。南北に帯をかけるように周回している「かぐや」。
「地球の出」では、地球の南極周辺がまず映し出された。青い水を湛えた地球が、月の地平線からゆっくり浮かび上がる姿にはすっかり感動してしまった。
世界で最初の女性宇宙飛行士テレシコワのコール・サインは「ヤー・チャイカ」だった。
わたしはカモメ。
軌道に乗ったとき、まず地上にそう呼びかけた。
ちなみにガガーリンのコール・サインは「ヤー・オリョール」。
わたしはワシ。
コール・サインは打ち上げられる前からあらかじめ決まっていたのだろう。
けれど、青い海原を飛ぶカモメの姿は、そのまま水の惑星である地球のはるか上空を飛行する衛星の姿とイメージが重なる。
いま、国際宇宙ステーションに米露の飛行士らとともに滞在している野口聡一さん。
5ヶ月間地球を見続ける旅でどんな思いを抱くのだろう。(IK)
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