「鼓動」2010年3月15日
えびせん、カップ麺、コーラ

まずは、日本の代表的なスナック菓子である “かっぱえびせん”。アジアでは、なんと、見た目そっくりな“えびせん”を売っている。例えば、韓国では、「セウカン」、タイでは「ハナミ」、台湾では「蝦味先」といったぐあいだ。味は、厳密に言うと微妙に異なるが、広くは共通であり、大きく異なるというほど歴然とした差はない。
続いて、“カップ麺”。先日生誕100年を迎えた安藤百福氏の開発、日本で生まれ世界へ広がった食べ物である。こちらは、国・地域によって、幅広く変化を遂げ、独自の味へと発展している。特に、その土地の香辛料が味を左右するといっても過言ではないぐらい重要なエッセンスとして加えられ、異国の味を手軽に堪能できる。
最後はアメリカ発、“コカ・コーラ”。原液をアメリカで作り、世界各国の工場へ輸出。しかし、原液は同じものでも、各工場での調合、使用する水など、異なる条件から自然と違いが生まれ、多種多様な味を生み出している。ちなみに、アトランタのコカ・コーラ博物館では世界のコーラが試飲できる。
これから先、世界は同じ味になるのか、元は同じでもあえて異なる味を作るのか、自然と異なる味になるのか、“えびせん”対“カップ麺”対“コーラ”、目が離せない。(K)
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