「鼓動」2010年3月27日
バイク狂詩曲インベトナム

その自転車がそのまま、バイクに変わり、やはり数え切れないくらいの多さで、ベトナムの町を縦横無尽に走る姿を目の当たりにすると、全く圧倒された気分になる。
たとえば、2007年当時ハノイは人口320万人だが、車の保有台数は25万台なのに対して、バイクは150万台である。バイクの数がいかに多いか、想像が出来よう。ベトナムでは、バイクは庶民の足である。
一台のバイクに2人が乗り、3人が乗り、4人が乗っている。猛烈なスピードこそ出さないが、交通ルールなどあって無きが如しのベトナムで、当然交通事故は多発している。
朝夕の通勤時間帯のバイクの大混雑は、並たいていのものではなく、初めてその怒涛のようなバイクの波を見て驚かない人はまずいない。
大きな道ばかりではない、路地裏のような狭い道を、隙間さえあればバイクは次々と突っ切ってゆく。ましてメイン道路の大きな車道では、何百台ものバイクの群れが次々に塊となってうねるように走り、交差し、駆け抜けてゆく。
その光景は、壮観であり、同時に異様でもある。成長する現代ベトナムの光景がそこにある。(IK)
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