「鼓動」2010年4月7日
酒蔵のある町

会場の入り口で、試飲用の猪口(ちょこ)を100円で買うと、蔵前の仮設テントや薄暗い蔵の中にずらりと並んださまざまな銘柄の酒瓶を少しずつ味わってゆく。大吟醸、純米吟醸、古酒、樽酒、梅酒、カストリ焼酎・・・。バリエーションは20種類余りだろうか。
お酒のほかにも、奈良漬や酒粕や酒饅頭などが並び、加えて地元の味噌や漬物など物産も販売されていて、普段静かな蔵もこの日ばかりは、多くの人が詰め掛け、大変な賑わいだった。
毎年この時期酒蔵を開放して、地元の人たちに地元のお酒を親しんでもらおうとするのが目的のイベントである。このところの日本酒復活の動きも手伝って年々遠方からも多くの人が集まってくるそうだ。
それにしても「酒蔵がある街」というのはいいものだ。古い酒蔵の存在は、そこに住む街さえも、醸(かも)し出しているかのようだ。(IK)
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