「鼓動」2010年4月11日
文化産業大国に向けて(4)

赤地に白の文字で統一されたカラーイメージで店舗を構えるMUJIブランドは、シンプルさ、品質、ほどよい価格感、既存のデザインブランドには見られない匿名性が受けて、アジアの若者に大変、人気である。
品揃えも豊富で、ここしかないという強みを持っている。そして、アジアの若者が日本へ旅行した際に行きたいとおもうスポットの一つにもなっている。ロフト、ハンズも同様に人気だ。
これらのブランドには、店舗作りを含めて、しっかりとしたコンセプトとオリジナル性を感じる。先駆けて、固有の文化を創造するとともに、産業化に成功している。
ここ福岡もコストコが早くに進出し、2012年にはイケアの進出が決まった。実際に商品に触れることで欧米の生活文化に憧れたり、親しみを感じたりするものだ。
日本の小売業のノウハウ、デベロッパーのノウハウ、そういったものを海外へ後押しするような仕組みも必要ではなかろうか。109、PARCO、OIOIなど、力を持っているだけに、観光ショッピングスポットで終わらせるにはもったいない。(K)