「鼓動」2010年4月20日
桜島

ドーンという大きな衝撃音とともに、ガラス窓がビリビリと震えながら音を立てる。空にはモクモクと煙が立ち上がり、真っ黒な暗雲とともに、凄まじい雷が鳴り響く。やがて、パサパサと雨音にも似た火山灰が、東風に乗って錦江湾の向こうから駆け足で忍び寄ってくる。
真夏の鹿児島市街には、毎日のように灰が降っていた。年間爆発回数474回、1985年の出来事だ。
朝のニュースで風向きを確認し、窓を閉めきった教室で授業を受け、行き帰りの制服は降り注ぐ火山灰で白玉模様と化した。それでも、桜島と暮らす鹿児島では、日常の出来事であった。
昨年、桜島の年間爆発回数が548回に達し、過去最高を記録した。
その一方で、爆発に伴う噴煙量は、最も多かった1985年の10分の1以下にとどまっていたが、最近になって、月間100万トンを超え、昔に近づきそうな勢いへと、活発化している。
ヨーロッパをおそった今回の噴火。交通、経済、気温他、長くなるにつれ、その影響は深刻である。
どちらも、早く静まって欲しいと願うばかりである。
<通過点>
ところで、鼓動を始めて、本日で通算100回目を迎えました。とにかく3ヶ月間、毎日走ってみようと、いろんな意味でどうなるか心配ではありましたが、読者と執筆者に支えられ、今日まで継続することができました。
また、先日からは、直接コメントを書き込めるようになり、読者のみなさんとのコミュニケーションもより一層、近いところでおこなえるようにと、改良を加えました。
コメント機能を使って、ご意見やご感想、お便りなど、たくさんの書き込みをお待ちするとともに、これからも引き続き、みなさんからの応援よろしくお願いします。(K)