「鼓動」2010年7月8日
私のメイドカフェ体験記(2)

レポートによると、香港でのメイドカフェは2007年、大学祭での模擬店から始まったそうだ。大学生が日本のメイドカフェを真似した一時的な模擬店ではあったが、たいへんな人気であったことから、その後、香港市内に正式に2店のメイドカフェがオープンしたということである。
香港のメイドカフェは、一見、日本と似ているようで、香港独自に時代を先取りした変化をしているとレポートされている。
日本の真似ごとだけではなく、独自の視点と技術で発展する姿に、小型自動車や計算機を開発し、高度経済成長を遂げた時代の日本の技術革新と光景が重なる。
レポートでは、この現象をコピーとリバースエンジニアリングに譬えて述べられている。
リバースエンジニアリングとは、模倣から学習すること。世界的な知識レベルが上がり、基礎的な力が均一化されつつある今日、カスタマイズとでも言うべき発展があちらこちらで盛んとなり、地域の事情に応じた形にアレンジされていく。
ポップカルチャーから垣間見る香港気質は、世界に通じるセオリーとして、興味深いものであった。(K)