「鼓動」2010年8月1日
断捨離(だんしゃり)
『断捨離(だんしゃり)』という言葉をご存じだろうか?
もともとはヨガの行法哲学、「断行」・「捨行」・「離行」を元に、『クラター(ガラクタ)・コーディネーター』やましたひでこさんが作った言葉である。
『断捨離』とは、「モノの片付けを通して自分を知り、心の混沌を整理して人生を快適にする行動技術」。
平たく言えば、家のガラクタを片付けることで、心の片付けをも整理して、人生をご機嫌へと入れ替える方法、とも。
物が氾濫する現在社会を投影するように、片付けや整理整頓の方法論を説く本が増えている。ベストセラーになる本も少なくない。それだけ、モノと上手に付き合えていない人が多い、という事であろう。 しかし「断捨離」は、多くのその類の本とは一線を画する。
一番決定的な違いは、主役が「モノ」ではなく、「自分」という所だ。
断捨離では、今の自分とモノとの関係性を徹底的に見直していく。
今、そのモノを使っているか、はもちろん。
「今」の自分に必要か。「今」の自分に相応しいか。
今の自分とモノが生きた関係かどうかを問い、取捨選択していく。
これは「しなければならない」片付けとは違い、ハマる人が多いようだ。
それは、モノの絞り込みをしていく内に、「今の自分」が浮かび上がってくるからだ。
今まで気付いていなかった「今の自分」に「気づき」をもたらすのである。
こんな例がある。
Kさんは台所を片付けていて、必要以上の量のステンレスのカトラリー(スプーン・フォークなど)を処分したが、どういうわけか大量にあるコンビニのお弁当にくっついてきたプラスチックのスプーンが捨てられない。そういった事はスプーンだけに留まらなかった。質の良い品はあっさりと手放す事が出来るのに、質の劣るモノに未練が残るという不可解な自分の心理に直面した。潜在意識に高価・高品質は恐れ多くて、自分には安物がちょうどいい、と自分で自分を貶めるクセが染み付いていたようだ。
断捨離でセルフイメージがわかった典型である。
断捨離に出逢う人は、不思議と人生の転機である事が少なくないらしい。これを読んでいるあなたも、その一人かもしれない。
この言葉に出逢ったのも、何かの縁。一度「断捨離」を試してみられてはいかがだろうか?
かく言う私も「断捨離」、実践中。ようやく「片付けられない女」の汚名を払拭する事が出来そうである。
<MT>
・「断」…入ってくる要らないモノを断つ
・「捨」…家にはびこるガラクタを捨てる
・「離」…モノの執着から離れ、ゆとりある「自在」の空間にいる私
※参考文献…やましたひでこ「新・片づけ術 断捨離」マガジンハウス 2009年
もともとはヨガの行法哲学、「断行」・「捨行」・「離行」を元に、『クラター(ガラクタ)・コーディネーター』やましたひでこさんが作った言葉である。
『断捨離』とは、「モノの片付けを通して自分を知り、心の混沌を整理して人生を快適にする行動技術」。
平たく言えば、家のガラクタを片付けることで、心の片付けをも整理して、人生をご機嫌へと入れ替える方法、とも。
物が氾濫する現在社会を投影するように、片付けや整理整頓の方法論を説く本が増えている。ベストセラーになる本も少なくない。それだけ、モノと上手に付き合えていない人が多い、という事であろう。 しかし「断捨離」は、多くのその類の本とは一線を画する。
一番決定的な違いは、主役が「モノ」ではなく、「自分」という所だ。
断捨離では、今の自分とモノとの関係性を徹底的に見直していく。
今、そのモノを使っているか、はもちろん。
「今」の自分に必要か。「今」の自分に相応しいか。
今の自分とモノが生きた関係かどうかを問い、取捨選択していく。
これは「しなければならない」片付けとは違い、ハマる人が多いようだ。
それは、モノの絞り込みをしていく内に、「今の自分」が浮かび上がってくるからだ。
今まで気付いていなかった「今の自分」に「気づき」をもたらすのである。
こんな例がある。
Kさんは台所を片付けていて、必要以上の量のステンレスのカトラリー(スプーン・フォークなど)を処分したが、どういうわけか大量にあるコンビニのお弁当にくっついてきたプラスチックのスプーンが捨てられない。そういった事はスプーンだけに留まらなかった。質の良い品はあっさりと手放す事が出来るのに、質の劣るモノに未練が残るという不可解な自分の心理に直面した。潜在意識に高価・高品質は恐れ多くて、自分には安物がちょうどいい、と自分で自分を貶めるクセが染み付いていたようだ。
断捨離でセルフイメージがわかった典型である。
断捨離に出逢う人は、不思議と人生の転機である事が少なくないらしい。これを読んでいるあなたも、その一人かもしれない。
この言葉に出逢ったのも、何かの縁。一度「断捨離」を試してみられてはいかがだろうか?
かく言う私も「断捨離」、実践中。ようやく「片付けられない女」の汚名を払拭する事が出来そうである。
<MT>
・「断」…入ってくる要らないモノを断つ
・「捨」…家にはびこるガラクタを捨てる
・「離」…モノの執着から離れ、ゆとりある「自在」の空間にいる私
※参考文献…やましたひでこ「新・片づけ術 断捨離」マガジンハウス 2009年