「鼓動」2010年9月5日
野外音楽堂

を取り入れたドラマチックな展開が特徴の国内外バンドが出演していた)が開催されており、真夏の炎天下に蝉の声の中でスタート、やがて日暮れて周囲の情景が劇的に変化するのが素晴らしかった。
日比谷公園の一角にあるこの野外ホール(近くにある屋内ホール「日比谷公会堂」とは別物)は国内の野外ホールの代名詞とも言え、今まで数々の音楽会や集会などの催し物が行われ続けてきた。霞ヶ関の官庁街のビル群を横目に公園の深い木々に囲まれた環境で聞く生演奏は格別なものがある。雨の中で伝説的なライブになったり、上空に虹が突然現れ雰囲気を盛り上げるようなこともある。
実は、福岡にも天神北側の須崎公園の奥の方に「野外音楽堂」がある。野音に比べると規模はかなり小さいが、コンクリ製のステージを観客席がぐるっと囲んでいかにも野外音楽堂という出で立ち。昔はここで気軽に地元バンドの野外ライブを楽しむことが出来た。フォークから始まりロックまで福岡から旅立ったミュージシャンの多くもこの舞台を踏んでいる(私もMODSを見た記憶がある。)。イベントがない日でもふらっと立ち寄って空の客席に座ってみたりすると、静寂の中に熱気あるライブの名残が伝わってくるような気がしたものだ。今は音楽イベントにはあまり使われてないようだが当時の活気が懐かしい。(F)