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伊勢谷友介氏、8年ぶりの映画監督作「セイジ-陸の魚-」の合同記者会見レポ(2/2)
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僕のフィルターを通して表現しているモノは何一つ変わらない。

Q.俳優としてもご活躍中の伊勢谷さんが、映画監督という表現者として大切にしている信条は何ですか?
伊勢谷:僕はいろんな表現の形態を持たせてもらっているんですけど、僕のフィルターを通して表現しているモノはほとんど変わりません。今回の作品は分かりやすい作品ではないとは思うんですけど、普遍的なテーマではあるというのは変わらないと思っています。役者やる時って自分の中に入っていくんですけど、監督の時は、全部自分を捨てていますね。脚本っていう設計図があるので、だいたいみんなやることは分かっていて、それ以上の想いをみんな持ってきてくれます。それが自分の想像を超えてくれるのがいい映画になる秘訣だと思っているので。僕はみんなをまとめることより、観客の事しか考えていなかったな思います(笑)
Q.原作者の辻内智貴さんはどのようなお話をされましたか?
伊勢谷:君たちに任せるっておっしゃって頂きました。映画はまだご覧になってらっしゃらないみたいなんですけど、周りの方にいい反応を聞いてらっしゃるみたいで、非常に喜んでいらっしゃるみたいです。辻内さんと僕って生き方が全く違うんで、認めて下さったのはホントに嬉しかったですね。
Q.一番こだわったところはどこですか?
伊勢谷:自然と人間界の境目の象徴としてダムという舞台を準備しました。それは、自然の循環の中に我々が生きているという印象を作りたかったんで。あとは映像ですね。1作目の時は撮りきれないものもあったので、映像は満足しながら撮らせて頂きました。ホントに幸せな現場でした。
Q.福岡の方メッセージをお願いします。
伊勢谷:東と西を意識しているわけじゃないですけど、大震災以降、振動が伝わった場所、伝わってない場所で意識が違うかなとは思っています。セイジを観て、人を助けるってことを考えてもらいながら、今東日本で起きていることに目を向け、彼らが生きると我々が生きるんだってことを意識して、復興支援を忘れないで下さい。そして、復興支援だけじゃなく、将来、人類はどんな生き方をしていかなくちゃいけないのかっていうことに繋がってくるような話だと思うので是非、映画を観てもらえたらと思います。
終始笑顔で、映画への想いを熱く語ってくれる姿からも、伊勢谷監督の映画へのこだわりが伝わってきました。ちなみに、伊勢谷さんの言葉の中で出てきているリバースプロジェクトとは、「人類が地球に生き残る為にできること」をテーマに掲げ、伊勢谷さんが代表を務めるプロジェクトで、この活動を知れば、なぜ、伊勢谷さんがセイジを撮ったのか、またそこから何を伝えたいのかが、より理解できると思います。
まぁここで、僕が感想を言っても仕方がないので、とにかく観てみてください。伊勢谷さんもおっしゃっていたように、立場が違えば感じることも全く違う映画です。ぜひ、自分なりの視点で、この映画のメッセージを受け取って下さい。ちなみに、福岡は2月25日(土)から公開なので、もうしばらくお待ちください。 (編集部 シャガワ)
2月25日(土)公開 映画「セイジ-陸の魚-」

大学最後の夏休みに自転車で一人旅をしていた“僕”は、国道沿いの寂れたドライブイン「HOUSE475」で不器用だが純粋に生きる男セイジに出会う。成り行きで店を手伝うことになった僕は、物静かなセイジの話す言葉に影響を受け、人生について考えをめぐらせていく。しかし、そんなある日、小さな町で凄惨な事件が発生し……。
出演:西島秀俊 森山未來 裕木奈江 新井浩文 渋川清彦 滝藤賢一 二階堂智 津川雅彦
原作:辻内智貴
監督:伊勢谷友介
配給:ギャガ、キノフィルムズ
劇場:KBCシネマ1・2
オフィシャルHP
http://www.seiji-sakana.com/
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