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劇団☆新感線 いのうえひでのり氏が来福されました!!(2/2)
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嘘の世界観をちゃんとリアリティを持って成立させるというのを最も大事にしています
ab:ゲキ×シネは今年で10周年を迎えるということですが、ゲキ×シネをはじめることで何か変化はありましたか?

いのうえ:お客さんの幅が広くなりました。やはり新感線ってゲキ×シネをはじめる前までは、演劇ファンには知られている劇団という感じでした。一般的には、名前は知っているという人や、なかには「乗り物の?」という人のほうが多かったです。以前はチケット代のこともあり、ハードルが少し高かったのかなと思います。一枚一万円くらいしますから。普段演劇に触れている人とそうじゃない人との間には、そこにどのくらい費やすかという点では温度差があるのかもしれないです。そこを埋めるという意味では、ゲキ×シネはとても良かったんだと思います。「新感線ってこういう舞台をやっているんだ」というのに触れてもらう、生の舞台への段階を踏んでもらうツールになっていると思います。特に福岡など、なかなか公演がない地域では、生の舞台は見たことないにしても、ゲキシネなら見たことあるという人が結構いると思います。
ab:本作「シレンとラギ」について、演出という点ではどのような点に一番気をつけられたのでしょうか?
いのうえ:日本のある時代というのを舞台にしてはいるんですが、それは架空の国で、いわば大嘘なんですね。嘘ではあるんだけど、その嘘の国、嘘の世界観をちゃんとリアリティを持って成立させるというのを最も大事にしています。そのためには、お客さんに説得させるビジュアル、画作りがまず第一発目の課題としてありました。大嘘の世界観にちゃんと乗れているかどうかっていうのがいちばん注力したところですね。
ab:本当にこういう国があったかのようにつくるという点ですね。
いのうえ:そうです。実際こんな国ないんですよ。北と南としか言ってないし。烏帽子を付けているけどみんなオリジナルのデザインです。ちょっとヨーロッパっぽく作ってあったりします。実はそういう細かいところを少しずつ変にして、ちょっとしたオリジナリティを出そうとしているんですよ。その嘘の世界観がいかにきちんとできるかどうかということが一番の課題ですね。
ab:本作にこめた想いを教えて下さい。

いのうえ:お客さんの幅が広くなりました。やはり新感線ってゲキ×シネをはじめる前までは、演劇ファンには知られている劇団という感じでした。一般的には、名前は知っているという人や、なかには「乗り物の?」という人のほうが多かったです。以前はチケット代のこともあり、ハードルが少し高かったのかなと思います。一枚一万円くらいしますから。普段演劇に触れている人とそうじゃない人との間には、そこにどのくらい費やすかという点では温度差があるのかもしれないです。そこを埋めるという意味では、ゲキ×シネはとても良かったんだと思います。「新感線ってこういう舞台をやっているんだ」というのに触れてもらう、生の舞台への段階を踏んでもらうツールになっていると思います。特に福岡など、なかなか公演がない地域では、生の舞台は見たことないにしても、ゲキシネなら見たことあるという人が結構いると思います。
ab:本作「シレンとラギ」について、演出という点ではどのような点に一番気をつけられたのでしょうか?
いのうえ:日本のある時代というのを舞台にしてはいるんですが、それは架空の国で、いわば大嘘なんですね。嘘ではあるんだけど、その嘘の国、嘘の世界観をちゃんとリアリティを持って成立させるというのを最も大事にしています。そのためには、お客さんに説得させるビジュアル、画作りがまず第一発目の課題としてありました。大嘘の世界観にちゃんと乗れているかどうかっていうのがいちばん注力したところですね。
ab:本当にこういう国があったかのようにつくるという点ですね。
いのうえ:そうです。実際こんな国ないんですよ。北と南としか言ってないし。烏帽子を付けているけどみんなオリジナルのデザインです。ちょっとヨーロッパっぽく作ってあったりします。実はそういう細かいところを少しずつ変にして、ちょっとしたオリジナリティを出そうとしているんですよ。その嘘の世界観がいかにきちんとできるかどうかということが一番の課題ですね。
ab:本作にこめた想いを教えて下さい。
いのうえ:これまで僕らがあまりやったことのない恋愛などの要素も入っているのですが、やはり主軸では、二項対立している国同士の戦いを描いています。それって現代社会にもあるテーマですよね。戦争して対立している世界っていうのはそのへんにごろごろしているし。そういうふうに、ファンタジーではあるけれどある種リアルなモチーフみたいなものも入り込んでいます。戦いのさなかに生きている人物たちが、一生懸命対処していこうとしているさまを描いているので、そういう生き様、生き方みたいなところがお客さんに伝わればと思います。

ab:出身が福岡とのことですが、福岡への思いを教えてください。
いのうえ:僕にとってはふるさとですが、九州ってアクションを起こしやすい街だと思います。是非「シレンとラギ」をみて九州ひいては香港へも進出できるくらい盛り上がっていただければ嬉しいです。
ab:アジアはじめ海外展開を考えたことはありますか?また、海外人気を感じた経験はありますか?
いのうえ:僕自身は海外進出に関してあまり考えたことはなかったです。ですが、昨今のクールジャパンブームのことを考えると、ありなのかなとは思っています。脚本を担当している中島かずきくんの作品は、彼自身、過去に漫画の編集をやっていたこともあって、アニメ的要素が多いですし。ただ、なかなか劇団で世界をまわるというのは難しいので、映像で海外の触れてもらうという意味では、ゲキ×シネはすごく可能性があると思います。まずこのゲキシネで海外進出というのはあると思います。
ab:国内外でこのサイトを見ている人へメッセージをお願いします。
いのうえ:ゲキ×シネでは、なかなか僕らの本公演に触れる機会のない方に、ある意味本当の生のライブ舞台とは違ったかたちで「シレンとラギ」という作品自体を楽しんでもらえると思います。是非これをきっかけに劇団☆新感線っていうものに触れていただければと思います。
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いのうえ:僕にとってはふるさとですが、九州ってアクションを起こしやすい街だと思います。是非「シレンとラギ」をみて九州ひいては香港へも進出できるくらい盛り上がっていただければ嬉しいです。
ab:アジアはじめ海外展開を考えたことはありますか?また、海外人気を感じた経験はありますか?
いのうえ:僕自身は海外進出に関してあまり考えたことはなかったです。ですが、昨今のクールジャパンブームのことを考えると、ありなのかなとは思っています。脚本を担当している中島かずきくんの作品は、彼自身、過去に漫画の編集をやっていたこともあって、アニメ的要素が多いですし。ただ、なかなか劇団で世界をまわるというのは難しいので、映像で海外の触れてもらうという意味では、ゲキ×シネはすごく可能性があると思います。まずこのゲキシネで海外進出というのはあると思います。
ab:国内外でこのサイトを見ている人へメッセージをお願いします。
いのうえ:ゲキ×シネでは、なかなか僕らの本公演に触れる機会のない方に、ある意味本当の生のライブ舞台とは違ったかたちで「シレンとラギ」という作品自体を楽しんでもらえると思います。是非これをきっかけに劇団☆新感線っていうものに触れていただければと思います。
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ゲキ×シネ「シレンとラギ」、いよいよ今週土曜日10月5日公開です!ライブのような大音量やライティング、その他頻出の小ネタの数々など見どころ満載で、ラストまであっという間でした。これからゲキ×シネや劇団☆新感線が日本全国、そして世界へどう広がっていくのか楽しみです^^(編集部 シミズ)
いのうえひでのり プロフィール

いのうえひでのり(1960年1月24日 - )演出家、劇作家。劇団☆新感線主宰。福岡県出身。福岡大学附属大濠高等学校卒業後、大阪芸術大学芸術学部舞台芸術学科に入学。大学在学中の1980年に劇団☆新感線を結成。ハードロックやヘヴィメタルを大音量で頻繁に使用し、ライブコンサート並みの派手な照明を駆使するのが特徴。特に歴史や神話をモチーフとした作品はいのうえ歌舞伎と呼ばれ、演劇ファンのみならず音楽ファンも巻き込んだ爆発的な観客動員数を誇る。
2013年10月5日(土)公開 シレンとラギ

STORY
引き寄せられた二つの魂は、あらがうことの出来ない宿命に翻弄される―
北と南に国が隔てられた時代。
暗殺者の一族に生まれた伝説の女“シレン”(永作博美)。
シレンへ羨望の眼差しを向ける若き剣士 “ラギ”(藤原竜也)。
かつてシレンが殺めた南の王"ゴダイ”(高橋克実)が復活したとの一報が北に届く。
北の重臣”キョウゴク“(古田新太)から、ゴダイ暗殺の命が再びシレンに下る。
殺めたはずのゴダイが生きていたことに動揺するシレンの気持ちを悟ったラギは、自らシレンに同行することを志願。
自分の気持ちに寄り添い支える覚悟を見せてくれるラギに、シレンの凍てついた心は次第に溶かされていく…
ついに訪れたゴダイ襲撃の時。
愛を知ったはずの二人に驚愕の真実が告げられるのだった。
キャスト
出演:藤原竜也 / 永作博美 / 高橋克実 / 三宅弘城 / 北村有起哉 / 石橋杏奈 / 橋本じゅん / 高田聖子 / 粟根まこと / 古田新太
スタッフ
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
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