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Interview Now ~ 佐野ひろ ~(3/3)

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Interview Now ~ 佐野ひろ ~

日本とタイの架け橋になりたい

ab:また、日本人に伝えたいタイの魅力というのがあればどういうところでしょうか。

それもまた「タイ人」なんです。タイ人が好きで僕はタイで長く生活してみたいなって思ったんですけど、その理由はタイ人が一番大事にしていることが「楽しむ」というところ。仕事は2番目か3番目なんですよね。「元々そうじゃないんだけど、仕事が一番になってしまってるんだよね」という人にとって、タイ人は生き方がすごく参考になるんです。タイ人はとにかくハッピーで楽しく笑って生きるということを大事にしている国民。その感覚って日本人からしてみるとすごく面白いんですよ。
佐野ひろ
タイ人は我慢をあまりしないからストレスを溜めないんですよね。それが彼らの幸福度に繋がってるんじゃないかなと思います。そういう部分で豊かですよね。彼ら自身は気づいてないと思うんですけど、楽しく生きることが一番で、物事のチョイスが全て決まっていきます。そこが彼らの魅力のひとつですね。日本人の我慢強いところもそれはそれで素敵なんですけど、そこにうまくタイ人の要素を入れながら生きていけたらいいな、というのが自分が目指しているところなんです。

ab:「SUGOI JAPAN」の番組を通して、タイ人にウケる日本の魅力というものはどういったところでしょうか。

和食です。「食」が一番分かりやすいカルチャーだと思いますよ。タイ人は「徳川将軍何代目の鎧です」というよりも、実際に日本に行って食べて「おっ!すごい!美味しい」ってすぐ分かるのが好きですからね。あとは自然の景観。こちらも「うわ!きれいだな!」って分かりやすいですしね。自然の景観では花が人気。デザインも綺麗に整えられた一面のラベンダーや芝桜とか。演出がうまいんですよね、日本人は。花自体も元々好きなんですが、そのアートな部分にもすごく惹かれるんですよ。もちろん富士山も人気です。河口湖から撮る富士山とかタイ人は大好きです。そこに芝桜があったら完璧ですね!桜の時期なんて皆そわそわして大変ですよ。タイのウェブサイトで桜前線もチェックしてますよ。
佐野ひろ
ab:タイの方と一緒にお仕事をするようになって、日本と働き方が違うと思われたことはありますか?それはどういったところでしょうか?

日本の取材も関わったことがあるんですけど、皆で集中力を高めて絞り出して、そこに皆の結晶が出来る。それが日本の仕事の仕方のイメージ。タイの場合は、いくらきちんとした台本が用意されていてもおかまいなしで、その場で偶然起きたことや感覚を大事にしてアドリブを楽しむ感じです。

台本も「ここに行って」「ここでこんな話して」程度の箇条書きです。例えば撮影中に突然木から柿が落ちる。台本には無いけど僕がそこに向かって走っていく。カメラマンも付いてくる。そんな風にアドリブの撮影を楽しみます。もし僕がそれを日本でやったら、皆で一生懸命台本通りにやってる中で、勝手なことをしてる迷惑な人になっちゃう(笑)。日本は日本の良さがあり、タイはタイの良さがあるので、その真ん中の折衷案で作っていく、というのが「SUGOI JAPAN」なんです。良いとこどりをしてるつもりです。
ab:長い間「SUGOI JAPAN」のリポーターをされて、変化していったことなどはありますか?

「SUGOI JAPAN」は4年やっていますが、昔に比べ「すごい」という言葉がタイの人たちに通じるようになりましたね。街でタイの人々から「次は何を食べに行くの」とか声を掛けられるようにもなったし、結構日本食をフォーカスしてる番組なので、日本食に関心を持つ人が増えましたね。番組で紹介された日本食を食べに行く感覚で日本へ旅をしに行く人が多い気がします。
ab:今後の目標や意気込みをお聞かせください。

「SUGOI JAPAN」はこれからも続いていく予定ですが、番組で様々な日本を紹介していくなかで、「実際に日本に行きたい」というタイ人がものすごく増えてきているんですよね。これからますます日本に行くタイ人の旅行者が増えると思うんですが、日本はまだまだそういうのに慣れてない部分があって、ビックリしたり怖がったりしちゃうところがあると思うんですよ。そのためにも、日本側にももう少しタイ人の良さとか、外国人ってこうなんだよ、というのを知ってもらうような活動をしていきたいですね。

逆に日本側もタイ人を呼びたいとか、タイに行きたいとか、タイ人のことをすごく意識してくれてるところが多いんですよね。そういう人たちの懸け橋になるっていうのがこれからの展望ですね。日本からタイに向けて何かやりたいという人のお手伝いも、自分たちが培った中で、出来ることなんじゃないかなって思ってます。
佐野ひろ
ab:最後にアジアンビートの読者にメッセージをお願いします。

ちょうど今年で日タイ修好130周年になるんですよね。この歴史というのは、まだまだ過渡期だと思ってますし、これからどんどん今以上に日本とタイが仲良く交流できるように、僕も懸け橋としての立場で色々やっていきたいと思います。タイの皆さん、ぜひ日本の色々な魅力を見つけに日本に遊びに来てください。日本の皆さん、日本で食べるパクチーと、タイの食堂で食べるパクチーは、気候の違いもあって全然違いますよ。ぜひご自身で本物のパクチーを食べにタイに来てくださいっ!

読者プレゼント

佐野ひろ_サインアジアンビート読者の中から佐野ひろさんの直筆サイン色紙を3名様にプレゼントします!

●プレゼント応募期間 2017年11月21日(火)~2018年1月21日(日)
●プレゼント当選者発表 2017年1月24日(水)

※プレゼントの応募受付は終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。


当選者の皆さんはコチラ!

ศิรประภา เฮงปฐม さん
ราเชล さん
วรรณวิสา จรูมเคลือ さん


(プレゼント当選者にはアジアンビートから直接メールが届きます。)

佐野ひろ プロフィール

2001年よりバンコクに移住し俳優の仕事の拠点をタイに移す。タイを拠点にCM、MV、ドラマ、舞台、映画とさまざまなジャンルで活躍。タイ映画『チョコレートファイター』/『A moment in June』がプサン国際映画祭・インド国際映画祭、バンコク国際映画祭のオープニング作品で上映。

タイドラマ『ヒロシマ・スカイ』<日タイ修好120周年記念ドラマ>、『ブンポン』で実在した日本兵ミヨシなどを演じる。タイで様々な日本人役を演じているうちに違和感がわいてくる。そして出した結論が、まず日本をきちんと知ってもらう活動をすること。

■関連リンク
SUGOI JAPAN 番組ウェブサイト:http://www.sugoijp.com/
SUGOI JAPAN Facebook:SugoiJapanTH

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