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ファッションショーの変貌からみるリアルクローズ人気

ファッションとは、一歩先をいかない地に足のついたもの
近年のファストファッションブームにより、ファッションは「歴史的背景や文化が投影された服を楽しむこと」から、「日常的なストリートファッションを魅せる」というスタイルに変わった。「リアルクローズを世界に」というコンセプトのもとスタートした「東京ガールズコレクション」を筆頭とする、一般客対象のファッションショーが今、人気を集めている。そのため今までは業界関係者のみが握っていたトレンドは、一般の人達の中にも広がった。急成長を遂げたファションショーについて、海外のファッションエディターの記事をみると、日本は欧米などに比べ階級差が少ない為、大衆のファッション感度が高いといわれている。言わば、日本文化を象徴するイベントの一つである。

●FACoの会場前に列を作る女の子たち。
どれくらい洋服を着る楽しさを知っているか? そこにモデルとしてのプロ意識が問われている。

●ZEPP FUKUOKAで行われたFACo

●L&Cのメインイベント「STYLE LOVE TENJIN」
また大きな変化の一つとして、メディアでつくる人よりも着る人がクローズアップされることが多くなったことも上げられる。雑誌モデルやタレントのライフスタイルがブログやtwitterなどでオープンとなった今、カリスマモデルたちに夢や憧れを抱き、影響される人は多い。その期待感の高さから、可能性が広がり、活動のフィールドはファッションショーにまで及ぶようになった。
グローカル化する福岡ファッションイベント「FACO」と「FUKUOKA LOVE&COLLECTION」
リアルクローズをテーマとした2つのイベントは、トレンドを発信するのみではなくカルチャーも楽しめるイベントとなった。「FACo」は、福岡生まれのブランドの新作発表や、デザインコンテストの入賞作品を発表したりしてオリジナリティを追求。さらに、「ミス・ユニバース ジャパン」とコラボレーション、九州の才能をグローバルに活躍させることに磨きをかけた。「FUKUOKA LOVE&COLLECTION」は、ソラリアプラザ・ソラリアステージ・天神コア・天神地下街・福岡パルコ・IMSなど、様々な商業ビルが参加。またKBCの名物番組「オンナTV」が全面プロデュースに加わり、さらに華やかなイベントに発展。ファッション都市天神への誘致イベントとして存在を明確なものにした。

●ラブコレの会場となった天神コアの屋上イベント広場。
これから大事なのは自分らしく生きるということ。
男性目線のモテ服やモテヘアスタイルの流行は終わり、今は「可愛ければOK!」と、様々なスタイルをミックスしたファッションが旬だ。例えば、ギャル達のカリスマだった益若つばささんが、渋谷のギャルスタイルと原宿ストリートカジュアルのいいところだけをとったスタイリングを披露したこと。また、世界観は全く違うが、ワガママが個性とも思える、映画「SATC」の4人のファッションストーリーが若い女性から指示を集めていることからも、個性を重視することに意味を感じる。きっとこれからも、こだわりに対する執着心は強まるはずだ。例えば、一点豪華主義な本物志向の復活やワンポイントのみカスタムメイドするようなスタイルなど…自分に似合うスタイルを持ち、いつどこで誰と何をするのか?そんなストーリー性が必要とされるのかもしれない。
今秋開催されたFACoとL&Cの様子はこちらから
※写真をクリックすると「FACo」、「Love& Collection」の様子がご覧頂けます。