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アイドル特集~アイドルの歴史~(2/2)
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「モーニング娘。」生産法が負けないアイドルの造り方
90年代に入ると、集団アイドルが多く誕生しました。この集団アイドルは、冬の時代に燻っていたアイドルの条件をうまく満たした形で、タイミング良く登場することとなる。メディアを使った感情移入作戦で個々のキャラが自然体でPRでき、メンバー構成も一定に定めないスタイルを採用。歌えて踊れることはもちろん、握手会などファンとふれあうイベントを多く企画するなど、勝利の条件がうまく整っていたのです。

中でも最大の特徴は“アイドルを育てる目線”だろう。モーニング娘。を受け入れるファン的には「テレビで泣いていたあの子は、ちゃんと頑張っているかな?」「今度新加入してきた子はメンバーと馴染めるかな?」など“ほっとけない症候群”として「モー娘。中毒」にさせたことが勝因だ。
その後、00年代以降は「AKB48」「℃-ute」「Berryz工房」「スマイレージ」など注目のアイドルが続々登場している。共通点はアイドルの低年齢化とユニット形態でした。
その後、00年代以降は「AKB48」「℃-ute」「Berryz工房」「スマイレージ」など注目のアイドルが続々登場している。共通点はアイドルの低年齢化とユニット形態でした。
6000億円のアイドル市場に福岡アイドルが殴り込み!
吉本興業のアイドル部門が活発になったり、エイベックスがアイドル専門の新レーベルを立ち上げたりと、飛躍的なアイドル産業の伸びにさまざまな分野の企業が注目しています。AKB48の爆発的な人気を見れば分かるように、今ではアイドル好き(オタクまでいかない)人口は800万人以上まで膨らみ、市場規模も6000億円に達するとまで言われています。

「おニャン子クラブ」と「モーニング娘。」に続き、今や国民的アイドルとまでなった巨大アイドルグループ「AKB48」をみると、ファンの気持ちをガッチリ鷲掴みした要因がクリアに見えてきます。今、熱い、アイドルキーワードは、“変動制”“育てる”“会える”“集団”なのです。実は、これらのキーワードを備えたアイドルは地方へ分散されつつあります。もちろん、福岡も例外ではありません。彼女たちに共通していることは、すでにコアなファンを抱えているということではないでしょうか。これからは、新たなアイドルキーワードに“地方”を加えたアイドルたちがどんな活躍をしてくれるのか楽しみです。
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