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[アリーの台北レポート] 台湾映画の奇跡:興行収入1億5千万台湾ドルの大台に迫る『海角七号(Cape No.7)』

『海角七号(Cape No.7)』を観た?と、最近多くの台湾人の間で合い言葉として流行っている。この映画は上映わずか1か月弱で1億台湾ドルに上る興行収入を記録し、ジェイ・チョウが自ら監督・主演した『言えない秘密』の2ヶ月で2千万台湾ドルの記録を大きく塗り替えた。更に、若者同士の口コミでその興行収入は今もなお驚異的なハイペースで膨れ上がり、2008年台湾で最もヒットした台湾映画になるに違いなし。この快挙はまさに長年低迷していた台湾映画市場に大きな励みになるものである。

7つのラブレターをめぐって繰り広げられた映画のストーリーは第二次世界大戦後に中国復帰を遂げた台湾から日本人が引き上げる時代を舞台にしている。異国の恋人は離れ離れになり、日本に帰った主人公は台湾に残る恋人への想いを一枚一枚の手紙でしか伝えられなくなった。これら「思い」の送付先がまさにーー恒春郡の海角七号(Cape No.7)である。しかし、これらの手紙が実際に発見されるのがなんと60年後になる………

映画は39歳の魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督による2作目の長編ストーリー。彼はこの映画のために3千万の借金をしたという。それまで出演歴がなかった歌手・范逸臣(ファン・イーチェン)を主演に迎えたほか、中孝介、田中千絵などの日本人にも出演を依頼。ハリウッド映画のような特撮がなくても、シンプルで台湾人の心を掴むストーリーに心地よい音楽に美しい風景で、数万人の観客の心をつかみリピーターも多い。

9月初旬に日本で開かれたアジア海洋映画祭イン幕張で、『海角七号(Cape No.7)』はグランプリを受賞し、日本での知名度も一気に高めた。監督の話では日本の配給業者からすでに話が持ちかけられたという。

映画の中で中孝介は友子に「虹を楽しみにしていない?」と聞くシーンがある。

それと同じく、この映画が日本で上映する時も皆さんに感動していただけること、そして来年度のオスカー賞を台湾映画のために勝ち取るよう期待している!














男性の主役范逸臣(ファン・イーチェン)。実生活で人気歌手として活躍しており、本映画の歌も彼が書いた曲がある。最近リリースしたベストアルバムには映画の曲も収録されている。














茂じいさん。60歳で初めて映画に出たのに、いぶし銀の名脇役として一夜で有名になった。













3千万も借金した魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督。当初は心細い気持ちだったのでは?













『海角七号(Cape No.7)』の本当の主役――遅く届いた七通のラブレター。



















サウンドトラックの表紙(非売品)。男性主役のラブソングも中孝介とのコラボも収録してある。



※映画の写真は果子映画有限会社の提供による

© ARS FILM PRODUCTION

海外情報員 アリー氏 プロフィール

台湾・台北市在住。現在、飛碟聯播網(UFO)でラジオDJとして活躍。外国旅行に積極的に出かけ、現地で出会った素敵な体験をもとに、写真とともにつづる、フォトエッセイ集の出版活動もおこなっている。

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