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[リュウジの北京レポート] 2011REAL日本ドキュメンタリー映画交流会
REAL日本ドキュメンタリー映画交流会は08年に第1回が開かれて、今回が2回目。今期は「揺れる現実の中の、揺るがない真実とは何か」をテーマに掲げています。上映と対談が組まれたプログラムから、大震災を受けた日本のリアルが伝わると同時に、新しい生き方を模索し出した日本人の可能性を感じました。
●【開幕式】司会者に紹介されて澄川嘉彦、森元修一、纐纈あや監督が登壇。
●毎回およそ450席の座席が満席に。最終回は補助いすが出されても足らず立ち見の観客も。
参加された監督は自作の上映後、ゲストとの対談を行いました。撮影の動機と経緯を語ることばから、被写体への真摯なまなざしを感じました。
【纐纈あや監督】初日に上映された『祝(ほうり)の島』の纐纈あや監督。過去・現在・未来とつながる大切なものが息づいている島の魅力を語りました。作品はその島に建設が計画されている原子力発電所をめぐるひとびとの取り組みを、日々の営み、伝統、自然を見据えて、ときにユーモアを漂わせながら細やかに描きだしています。
【森元修一監督】2日目上映作品『大津波のあとに』の森本修一監督。東日本大震災から二週間後の被災地でひとびとの貴重な声をカメラに記録しました。監督の話しから、被災者にカメラを向ける難しさと証言を残さなくてはいけない思いの葛藤が伝わってきました。
【澄川嘉彦監督】『タイマグラばあちゃん』『大きな家』が上映された澄川嘉彦監督。岩手県の山奥に家族で移り住む体験から感じた、自然という「大きな家」で生きる命のつながりについて分かり易く話されました。
会期中のメインイベント「地震会議」には監督とゲストが一同に会して、東日本大震災の発生時とその後について監督から体験に基づいた感想が語られました。澄川監督は被災者のこころに変化が起きている事例を伝えた後、「懐かしい未来」というキーワードを紹介して、今まで自分たちが捨てたものを再度見直し、自然を含む生命たちとの「つながり」に眼を向ける大切さを伝えました。
地震・津波・原発と続いた東日本大震災の衝撃的な報道が中国でも流されましたが、被災した人々のリアルな姿を伝えるメディアはとても少なく、実態を知るのが難しいです。今回の上映作品と監督たちの話しから、被災した人たちの声、命のつながりに目を向け、助け合って生きる人たちの姿が伝わってきました。
自然、伝統、人とのつながりを大切にする生き方に、中国の観客からも共感する声が上がっていました。この交流会は監督と観客の心をしっかりつないだようです。これからも多くの良質なドキュメンタリー映画が中国で観られることを願っています。


参加された監督は自作の上映後、ゲストとの対談を行いました。撮影の動機と経緯を語ることばから、被写体への真摯なまなざしを感じました。



会期中のメインイベント「地震会議」には監督とゲストが一同に会して、東日本大震災の発生時とその後について監督から体験に基づいた感想が語られました。澄川監督は被災者のこころに変化が起きている事例を伝えた後、「懐かしい未来」というキーワードを紹介して、今まで自分たちが捨てたものを再度見直し、自然を含む生命たちとの「つながり」に眼を向ける大切さを伝えました。
地震・津波・原発と続いた東日本大震災の衝撃的な報道が中国でも流されましたが、被災した人々のリアルな姿を伝えるメディアはとても少なく、実態を知るのが難しいです。今回の上映作品と監督たちの話しから、被災した人たちの声、命のつながりに目を向け、助け合って生きる人たちの姿が伝わってきました。
自然、伝統、人とのつながりを大切にする生き方に、中国の観客からも共感する声が上がっていました。この交流会は監督と観客の心をしっかりつないだようです。これからも多くの良質なドキュメンタリー映画が中国で観られることを願っています。
2011REAL日本ドキュメンタリー映画交流会上映作品
【12月2日】
『祝の島』: 纐纈あや監督
【12月3日】
『大津波のあとに』:森元修一監督
『タイマグラばあちゃん』:澄川嘉彦監督
【12月4日】
『私たちの時代』:今村亮監督
『大きな家』:澄川嘉彦監督
『祝の島』: 纐纈あや監督
【12月3日】
『大津波のあとに』:森元修一監督
『タイマグラばあちゃん』:澄川嘉彦監督
【12月4日】
『私たちの時代』:今村亮監督
『大きな家』:澄川嘉彦監督
海外情報員 リュウジ プロフィール
中国・北京在住。
北京世語天博教育咨询中心マネージャー。
2010年、北京にて中国内資企業「北京世語天博教育咨询中心」をパートナーと共同設立。
通訳、日本語アドバイザーとしても活躍し、日中の友好の懸け橋として活躍中。
北京世語天博教育咨询中心マネージャー。
2010年、北京にて中国内資企業「北京世語天博教育咨询中心」をパートナーと共同設立。
通訳、日本語アドバイザーとしても活躍し、日中の友好の懸け橋として活躍中。