[アジアンビート責任編集] 「マタギキ」 第二章 質問篇(2/2)
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小柳:戦略ってあるんですか?
熊本:戦略はないです。悪巧みなんですよ。悪ふざけとも言うんですけど。おもろいことって川上にないでしょ。プレスリリースなんて面白くないでしょ?さっきも言ったスペックの話と一緒で、カミソリの刃の枚数なんてお客さんにとっては何の価値もないんですよ。それよりも、おもしろおかしく話せた方がいいし、その人たちがコミュニケーション上に落としてくれて、それをうんちくとして語れるように編集して日常に落としてあげた方が、楽しいじゃないですか。そういうものを含めてデザインって呼ぶし、もの作りに必要なものです。また悪巧みっていうのは、熱狂することですよね。子供の頃に秘密結社つくって基地をつくってスパイごっこやったりとか、あれと何ら変わりないんですよ。あれが一番頭の中がクリエイティブなんですよ。皆で熱狂する状態をつくっておくことが重要なんです。
熊本:戦略はないです。悪巧みなんですよ。悪ふざけとも言うんですけど。おもろいことって川上にないでしょ。プレスリリースなんて面白くないでしょ?さっきも言ったスペックの話と一緒で、カミソリの刃の枚数なんてお客さんにとっては何の価値もないんですよ。それよりも、おもしろおかしく話せた方がいいし、その人たちがコミュニケーション上に落としてくれて、それをうんちくとして語れるように編集して日常に落としてあげた方が、楽しいじゃないですか。そういうものを含めてデザインって呼ぶし、もの作りに必要なものです。また悪巧みっていうのは、熱狂することですよね。子供の頃に秘密結社つくって基地をつくってスパイごっこやったりとか、あれと何ら変わりないんですよ。あれが一番頭の中がクリエイティブなんですよ。皆で熱狂する状態をつくっておくことが重要なんです。
質疑応答より

熊本:人間って、過去のことを話す人間と、未来のことを話す人間っていると思うんですけど。未来のことっ見たことないことなので、相当考えてないと話せないんですよ。過去のことは自分が思い出して話せばいいからですね。将来のことを話す人って、常に先を見て話しているのでそういう視点でみますね。将来こんなことをしたいとかっていう企みをしている人が一緒に仕事するなら楽しいかな。
Q:商品開発において、GOサインを出す決めてや基準って何がありますか?
熊本:時代によって違うと思うし、来年もまた違う線引きをすると思うんです。ブランドっていうのはどんな老舗でも常に進化しなきゃいけないと思います。だから、あえて線引きをしないというのはありますね。ただ、そこに時代の感覚をもっていないと、それを外すようになると俺は会社にいてはダメだと思う。また、ブランドってコントロールしてはダメだと思います。自分たちが意図していないところから、ユーザーが盛り上がって、熱狂して、ファンになるっていうことがよくあるんです。どこで火がつくか分からないし、だからあえてコントロールしないです。
Q:どんな思いでいつアマダナやアテハカという名前を思いついたんですか?
熊本:アマダナって言うのは、江戸時代の日本語なんですよね。日本町室町っていう地名があって、そこが通称尼棚といって。尼に棚って書くんですけど。漆は海外ではジャパン、陶器はチャイナっていうんです。それは、海外の人が漆を見て日本の素晴らしいテクノロジーやデザインを評してジャパンと呼んでいたんですが、その漆を多く売っていたのが尼棚なんです。家電も日本から世界に発信して行く意味でアマダナというネーミングにしたんです。ネーミングっていうのは、音とかスタイルをつくるのも同じなんですけど、意味を作ることが重要なんですよ。言霊のように残って行くし、思いは変わらないから。ブランドってそういう風に価値を帯びて行くんですよ。
小柳:福岡のような地方都市から世界に勝負を仕掛けるときに大事なことは?
熊本:福岡に住んでいると福岡のいいところって見えないと思うんですよ。僕も世界中を旅するようになって、改めて自分の故郷の素晴らしさやポテンシャルに気づいて。去年故郷の宮崎に講演に行ったときに、開演時間が過ぎて入ってくるんですよ。沖縄もそうなんですけど、普通に遅刻するんですよ(笑)それを見て、これはいいなと思って。宮崎を日本のナポリにしたらどうですかと。結局東京とか時間に追われてる人からすると、そんな県民性がいいなと思う訳ですよ。ネガティブだと思っていることが世界で見たら価値のあることかもしれないし、それを否定してみるといいかもしれないですね。それが世界でここだけっていうものがあるかもしれないし。一度引いてみて、ものすごい俯瞰してみることが大事かもしれないですね。
熊本:福岡に住んでいると福岡のいいところって見えないと思うんですよ。僕も世界中を旅するようになって、改めて自分の故郷の素晴らしさやポテンシャルに気づいて。去年故郷の宮崎に講演に行ったときに、開演時間が過ぎて入ってくるんですよ。沖縄もそうなんですけど、普通に遅刻するんですよ(笑)それを見て、これはいいなと思って。宮崎を日本のナポリにしたらどうですかと。結局東京とか時間に追われてる人からすると、そんな県民性がいいなと思う訳ですよ。ネガティブだと思っていることが世界で見たら価値のあることかもしれないし、それを否定してみるといいかもしれないですね。それが世界でここだけっていうものがあるかもしれないし。一度引いてみて、ものすごい俯瞰してみることが大事かもしれないですね。

「ヂカギキ」当日の模様
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