「鼓動」2010年3月7日
帰ってこい「はやぶさ」

2003年に宇宙へ旅立って一路小惑星イトカワに向かった探査機は、トラブル続きだった。イトカワ着陸直前の姿勢制御装置の故障、燃料漏れ、音信不通・・・。次々とトラブルに悩まされた。音信不通になったときは関係者も半ば諦めたが、7週間後に微弱な電波が地球に届いた。奇跡的な回復だった。
今後大きなトラブルがなければ、「はやぶさ」のカプセルは6月に地球に帰ってくる。
「はやぶさ」が送ってきた「イトカワ」の写真を初めて見たとき、海底に棲む「ナマコ」の化石のようにも思えた。長さ500メートル、幅300メートルの小さな惑星。その名前はロケット開発のパイオニアであった糸川英夫氏の名前に因んでつけられた。
いま、「はやぶさ」はイオンエンジンを加速させて地球に向かっている。
無事に帰ってこい 「はやぶさ」よ!(IK)
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