「鼓動」2010年4月8日
文化産業大国に向けて(1)
日本の若者文化は海外で人気が高い。早くから広まったラーメン、たこやき、お菓子、スイーツなどの食をはじめ、TVからはアニメが流れ、街を歩くと書店には漫画やファッション誌が並び、原宿竹下通りや渋谷109などの雰囲気を模したファッションや雑貨店、さらには、ゲーム、フィギュア、CDなど、日本発文化コンテンツをあちこちで目にする。アジアンビートでも常々記事として取り上げるように、こういったファッション、ポップミュージック、アニメ、食などのコンテンツに対する親密度は、「日本ブランド」の振興として、日本全体のイメージ向上と結びついている。
他方、日本と聞いて連想するモノ・サービス・エンターテインメントを調査された結果を見ると、1位、2位には、圧倒的に、デジタル、家電、車といったものが占め、日本の経済を牽引してきた家電、自動車等の製造業の成長は、世界に対して日本の「技術力」というイメージを育んでいった。
そして、みなさんはご存知だろうか。3番手以降には、アニメ、食、ファッション、映画、音楽といった若者文化が並んでいるのを。フランスでは、日本文化を集めたジャパン・エキスポが今年で11回目を迎える。そう、もう11年である。
じつは、この3番手以降の若者文化、海外での人気が高いにもかかわらず、いまだビジネスには結びついていないと言われる。
それはなぜか、そして、この10年、海外では何が起こっているのか、さらには、文化産業大国に向けて必要なことは何か、じっくりと探っていきたい。(K)
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