「鼓動」2010年6月3日
福岡からの発信 アジアの布展

インドネシア、タイ、ラオス、ミャンマー、マレーシア、カンボジアの東南アジア6カ国における伝統的な民族衣装を紹介したもので、庶民が現在普段着として着用している地域色豊かな伝統的衣装の展示と、あわせて入場者が実際に手に触れ、さらに試着もできるようにして、アジア諸国に息づく伝統的衣装へ、より身近な関心を持ってもらえるよう企画されたものであった。
この展示イベントが、今年の夏(7月~9月)、大阪の千里万博公園にある国立民族学博物館において再び開催が決まった。
アクロス福岡で展示された同一資料が、ここでも展示され、また同様に試着もできるという。
もっとも博物館での今回の展示は、衣装の繊維素材、染料・染色技術、さらには染織デザインの実態解説といった、より学術的専門的な観点のアプローチが強調されるようだ。
とはいえ、アジアの玄関口の福岡から発信した「アジアの今日」を紹介する展示企画が、今度は別の形で、しかも全国レベルとなって展開されるわけであるから、福岡にとっても十分に意味のある展開であろう。
今後、こうしたアジア関連企画、言い換えれば福岡のアジアに関する情報発信力がますます高まってゆくことを期待したい。(IK)