「鼓動」2010年8月21日
日本のレトルトカレー

さて、夕食をどうするか思案したが、名案が浮かばないまま、さる百貨店に立ち寄ると カレーフェアをやっていた。全国選りすぐりのレトルトカレーが並んでいる。
「夏こそカレーだよな」
とは思いつつ、何十種類と並ぶカレーだ。普段見ない「ご当地カレー」や老舗ホテルの カレーなどに目が移ってどれを選んでよいかわからない。価格は、300円台から 千円を超えるものまである。いわばこだわりの高級レトルトカレーである。
店の方に聞いて、昨年の実績など踏まえ、売上ベストスリーを教えてもらった。
大塚のボンカレーから始まるレトルトカレーの記憶。
ボンカレーは1969年から全国の販売が始まり、松山容子のパッケージデザイン あるいはホーロー看板そしてテレビCMで一挙に広まった。
『子連れ狼』の主人公拝一刀に扮した笑福亭仁鶴の「3分間待つのだぞ」というCMのせりふも人気を博した。
ボンカレーからすでに40年。レトルトカレーは、さまざまな種類が開発され、その数は 少なくとも400種類近くに及ぶようだ。首都圏には全国320種類のレトルトカレーを集めた専門店もあり、また、ご当地カレーの取り寄せサイトは人気となっているとも聞く。
高級レトルトカレーは、もはや低価格のレトルトカレーとの競合はないようだ。
むしろ、レストランやカレー専門店を相手としている。 外食に行く時間がないカレー好きの 人こそ、この商品の購入者であろう。
ちなみに、カレールーとともにレトルトカレーも、外国へのお土産として喜ばれているらしい。
さて、買ってきたベストスリーのレトルトカレー。
味わって、なるほど日本のカレーは美味い、と改めて思った。(HR)