「鼓動」2010年9月13日
自由演奏会

もう一度合奏したい。みんなと一緒に楽器を思い切り楽しみたい。そんな声がアクロス福岡のコンサートホールのスタッフにも寄せられた。
そんな声に応えて企画されたのが、一日限りの『自由演奏会』だった。楽器を持ってシンフォニーホールに集まりませんか!楽器の種類も、経験年数も不問。できるだけバリアを取り払って、みんなと合奏を楽しみましょう。アクロスのスタッフはそう呼びかけた。
初の試みだったが、昨年の公募には、県内外から多数の老若男女が応じてくれた。
2009年、10月4日総勢273名の大合奏団が福岡シンフォニーホールに集結した。オケピットをせり上げて舞台を広げ、参加者全員がステージに乗った。あらかじめ配られたパートごとの譜面をもとに午前中の練習。ベテランの指揮者が、参加者の緊張をほぐしながら、各パートの音を拾い束ねてゆく。
午後の本番には、どこで聞きつけたかイタリア人のプロ・トランペット奏者も飛び入りで参加してくれた。晴れやかな気持ちが演奏にも伝わる。合奏は楽しい。演奏終了後にそんな声がたくさん聴かれた。
出会いと感動のステージから1年。今年の『自由演奏会』は9月19日(日)「ストリングス・カーニバル」、20日(祝)「ブラス・ジャンボリー」の2日間で開催の予定だ。(IK)