icon 新型コロナウイルス感染症対策が各地で実施されています。イベント・店舗の運営状況は公式サイト等でご確認ください。

asianbeat 福岡県が運営する多言語WEBサイト

beyond2020
  • facebook
  • twitter
  • Instagram

「鼓動」2010年12月28日

PLUTO その4

鼓動 太陽系外縁部の小天体は、20世紀末以降相次いで発見されていった。しかし、1980年代のボイジャー探査機も、海王星までは次々に探査したものの、冥王星については訪れてはいない。また、高性能のハッブル望遠鏡をもってしても、冥王星のその素顔には迫れないでいた。

 21世紀となって、太陽系外縁部はようやく探査の時代に入ったといえよう。2006年1月19日、「冥王星・太陽系外延部天体探査機ニューホライズンズ」が打ち上げられた。打ち上げの時は、冥王星は、まだ「惑星」であったが、この年の8月に、惑星から準惑星へと格下げになっており、ニューホライズンズは、図らずも初の準惑星探査機となっている。いま、ニューホライズンズは冥王星に向けて、長い旅を続けている。すでに、5年近くが経過し、ようやく中間点を過ぎている。計画では2015年には、冥王星に接近する模様だ。そこでは冥王星とその衛星カロンなどの探査を行い、その後、より外縁部へと向かい、天体観測を行う予定である。

 エッジワース・カイパーベルトのあたりでは、惑星が形成される以前の天体が数多く残され、太陽系形成初期の情報を閉じ込められたままとも言われる。これらの天体の研究が進めば太陽系の惑星の起源と進化について、大きなヒントが得られるのだろう。

 トンボーが、冥王星を発見して80年の歳月が経つ。冥王星には、衛星のカロンが、兄弟星のように帯同している。ともに、自転周期は6.4日だ。さらにカロンの公転周期は、これまた6.4日で、カロンと冥王星とは、常に同じ面を向け合っている。二つは二重惑星かのようだ。二つの星が放つ光は、あたかも、暗黒の冥界をつかさどるPlutoの二つの眼光ともいえるかもしれない。

 ニューホライズンズには、Plutoの発見者であるトンボーの遺灰が乗せられているという。ローウェルの遺志を受け継ぎ、宇宙の闇にかすかに動く光を探し出した天文学者の遺灰は、今、はるかなるその光源のもとへと、日120万キロのスピードで、静かに旅を続けている。(IK)

WHAT’S NEW新着情報

EDITORS' PICKS編集部ピックアップ

  • 福岡ラーメンMAP
  • 青木美沙子のTimeless Trip in Fukuoka
  • 特集 福岡マンホール図鑑
  • インタビューナウ
  • WFS
  • オタクマップ
  • 福岡クリエーターズ

PRESENTSプレゼント

抽選結果やプレゼント情報など、アジアンビートのキャンペーン情報をお知らせします。
  • 青山吉能、鈴代紗弓
  • ◆声優の青山吉能さん、鈴代紗弓さんの直筆サイン入り色紙当選者発表!!
  • 岡咲美保、熊田茜音、MindaRyn
  • ◆声優の岡咲美保さん、熊田茜音さん、アーティストのMindaRynさんの直筆サイン入り色紙当選者発表!!
  • 劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編
  • ◆『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』アクリルスマホスタンドなど当選者発表!