“退屈すること”を何よりも嫌う少年・石田将也と、先天性の聴覚障害を持つ転校生の少女・西宮硝子。将也は、硝子との“ある出来事”をきっかけに周囲から孤立し、孤独や自己嫌悪に苛まれる日々を送っていた…。二人が、互いに傷つきながらも、自分の気持ちを伝えようと葛藤する姿を、「映画 けいおん！」や「たまこラブストーリー」など数々の大ヒット作を手掛ける京都アニメーションが映画化。「週刊少年マガジン」に連載され、「このマンガがすごい！2015」オトコ編第1位、第19回「手塚治虫文化賞」新生賞受賞など、大きな反響を呼び話題に。間もなく公開となる本作の試写会へ、一足先に行ってきました！

自分の気持ちをうまく伝えられないもどかしさ、「伝えたい」という想いとは裏腹に心にもない言葉で相手を傷つけてしまう。ぶつかりながらも精一杯お互いに向き合おうと苦悩する姿が切なく胸に響く作品でした。思春期ならではの揺れる心の描写が、時にぐっと強く気持ちを揺さぶられるほど感情豊かに描かれます。かつての出来事をきっかけに出来た少年と少女、そして彼らを取り巻く周りの人々の間のわだかまりが時を経て次第に溶けていく姿に、見終わった時はほっと温かい気持ちが込み上げてきました。