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ニコニコ動画の企業活用を考えるイベント「NED」

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今サブカル、オタク文化が企業にフィーチャーされている理由、実は簡単なことだった。

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●ニコニコ学会β実行委員会幹事のmyrmecoleon(みゅるめこれおん)さん。

決められた通りになんとなくやれば物が売れる時代ではない。ユーザーはみなプロであり、あらゆるエンタメ・マーケティングに触れ尽くしている猛者たちだ。企業が何を売りたいか、ではなく、ユーザーが欲しいものに企業が歩み寄っていく。ユーザーの心に内在するコンテクストの一歩先をいかに提示し、喜ばせることができるか。これまで以上に企業のプロモーション担当者の腕が問われる時代である。

数多あるアプローチチャネルの1つとして、無視できない存在となりつつあるニコニコ動画。その企業プロモーション活用について考えるべく、株式会社SHAREcotoが主催し、ニコニコ本社で行われたイベント「第1回 NED」に行ってきた。NEDとは米を中心に開催されるTED(Technical Entertainment Design)のニコニコ版としてもじったもの。

ニコニコ動画は言うまでもなくコメントを付けられる動画サービスで、175万人の有料会員を抱え、10代〜20代に対して強力にリーチする。NEDはもはや無視できなくなっているニコニコをメディアとして企業は使えているのか? 如何にして使っていけばいいのか? に迫るセミナーイベントである。
この日はまず、2007年頃からニコニコ動画の統計データを分析し、その結果をブログ・twitter・同人誌などで発表し続けるニコニコ学会β実行委員会幹事のmyrmecoleon(みゅるめこれおん)さんが登壇。会員数やアクティブユーザー数の変化、ニコニコ動画で投稿される動画の平均回数は約160回で、1万再生を超える動画は全体の約2%など、ニコニコ動画内での具体的な数字を上げて活用上必要な外的要素について語った。

次に元ニコニコ動画で、ユーザーの行動分析とiPhone向けのアプリ開発を担当し、今はゲーム会社でユーザーの行動分析をしている芝尾幸一郎さんが登壇。エルシャダイや照英コラ、恋のマイヤヒなどを例に取り、CGMにおけるコンテストの事例やどのようなことが喜ばれ、どのようなことをすれば嫌われるかなど、古今東西のネット文化やニコニコにおける歴史文化と空気感について語った。

今回のNEDを受け、私自身がこの半年間で一番感じていることを書くと、最近アニメやボカロと企業がタッグを組んだプロモーションを展開する事例が増えてきた。それをただ眺めていると「ああ、オタクを刺激すれば儲かるんだな」と考えがちである。だがそうではない。
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●会場となったニコニコ動画の本社。

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●名だたる企業のプロモーション担当が多数出席。
なぜサブカル、オタク文化が企業にフィーチャーされるかというと、今一番フックになりやすい存在であるというだけで、これまでフィーチャーされてきた手法が廃れてきているだけだ。もっというならば、昔はJPOPとタイアップすれば売れていたところが、今は音楽がなかなか売れにくい状況になってしまった。そこでフックになったのがオタク文化というだけだ。決してオタクが昔と比べて数が爆発的に増えたわけではない。きちんとマーケットを理解し、そこにある文化やユーザーの「好き」という気持ちを刺激する展開をしないと空振りしてしまう。その再確認をすることができた有意義な時間となった。

今回集まっていた参加者も名だたる企業のプロモーション担当の方ばかりだった。お名前を挙げるのは恐縮だが、有名な企業のプロモーションキャラクターの名前の由来の方など、錚々たるメンバーが集まっていた。第2回は12月に開催される。サブカルチャーを活用したプロモーションのためのナレッジや必要な考え方を学び共有するための「NED」に今後も注目していきたい。(編集部nakahara)
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